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リハビリ通信 No.133 第30回東海北陸理学療法学術大会に参加して

2014年11月30日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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111516日に静岡県で開催された第30回東海北陸理学療法学術大会に参加し、「Freiberg病に対する理学療法の一考察」について発表してきました。

Freiberg病とは、中足骨頭(赤矢印の部分)の無腐性壊死が生じる疾患であり、第23中足骨に発症することが多いと言われています。症状として中足骨頭背側部痛や中足趾節関節(黄丸で囲まれた関節)の伸展制限、腫脹、足底に胼胝(たこ)などが生じることが特徴です。

正確な原因は特定されていませんが、①解剖学的に第2中足骨が長いこと、②踏み返し動作により中足骨頭部に圧迫力が繰り返し加わること、③血行障害による影響が原因ではないかと言われています。

治療方法として、関節面が比較的保たれている場合は、保存療法で足底板を使用しますが、関節面が損傷している場合は、手術療法を選択します。

Freiberg病についての報告は多数散見しますが理学療法の報告はほとんどないのが現状です。今回Freiberg病の理学療法を経験し、中足趾節関節の伸展時痛に対して評価と治療の一方法として発表してきました。

これからもたくさんの患者様により良い理学療法を提供できるようにスタッフ一同努力していきたいと思います。

リハビリテーション科 服部 司