変形性膝関節症とは、関節軟骨の変性・摩耗により生じる関節疾患といわれています。その中で、膝の内側部での痛みを主訴とする患者さんは非常に多いです。
変形性膝関節症について、よく「軟骨が擦り減って痛い。」と耳にしますが、日頃の臨床上では膝関節の間にある「半月板」に問題が生じているケースに遭遇します。ある研究によると変形性膝関節症の初期では、半月板が関節内から逸脱(半月板が膝の内側よりはみ出してくること)してくるそうです。もともと半月板は膝関節内におさまっているものなので、これが関節面から逸脱しそこに荷重が加われば関節に挟み込まれるために痛みとして出現します。
そのため理学療法により半月板の可動域訓練を行い、半月板を関節内に押し込む(内方シフトさせると言います。)操作を行っています。効果としては変形の程度や半月板の状態にもよりますが、理学療法により歩行時の膝内側部痛が改善する場合もあります。
これらのことより、当院では歩行時痛の原因が何なのかを評価しアプローチすることにより患者さんの膝関節痛にも改善に努めています。
リハビリテーション科 小野正博
恒例の市民公開講座が10月18日(土)にヒルホテルサンピア伊賀で開催されます。市民公開講座は骨と関節の日(10月8日)に因んで毎年10月に三重県の各地区で開催されます。今年のテーマはロコモティブシンドロームと上・下肢の痛みと痺れです。
当院からは理学療法士の小野正博が「ロコモ予防 筋トレ。きたえて、ほぐして、気持ちいい!」を発表します。皆様、是非ご来場くださいませ。
10月1日からインフルエンザ予防接種の予約を開始しました。
受付時間内に直接受付窓口でお申し込み頂くか、電話でも受け付けております。当院では13歳以上の方を対象としておりますので、よろしくお願い申し上げます。必ず事前に予約をして頂きますようにお願い致します。ご予約なしの予防接種実施は承りかねますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。詳細は受付窓口でお尋ね下さいますようにお願い致します。
対象:13歳以上の方
接種方法:皮下注射
接種費用:3500円
予防接種実施期間:10月15日~1月31日