2014 年 9 月 のアーカイブ

2014年09月30日(火) トップインフォメーション

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報・連・相を実行し、プロとしての誇りと責任を自覚します。

秋山整形外科クリニック スタッフ一同

待ち時間のお知らせ (9月22日~9月27日)

2014年09月27日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

9月22日~9月27日

「子どものアレルギー性鼻炎診療のポイント」

2014年09月23日(火) 院長ブログ

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先日、名賀医師会臨床懇話会が開催され講演は「子どものアレルギー性鼻炎診療のポイント」で講師は独立行政法人国立病院機構三重病院耳鼻咽喉科医長増田佐和子先生でした。

増田佐和子先生によりますと子どものアレルギー性鼻炎の特徴は、高い有症率、致死的ではないが多彩な症状を呈する、低い治癒率、小児期から学童期にかけて増加する、アレルギー性鼻炎の発症時期は低年齢化している、喘息とアレルギー性鼻炎との高い合併率などが挙げられるようです。

花粉症で子どもさんは、外で遊べない、集中できない、よく寝られないなどの症状で困っており、幼児の保護者はよりストレスを感じているようです。増田佐和子先生は患児のみならず保護者のストレスにも注目し、アンケート調査など丹念に集められたデータで、この疾患への対処の重要性を示して下さいました。

アレルギー性鼻炎はアデノイドや扁桃肥大に次ぐ、中等度以上のいびきの危険因子だそうです。小児の花粉症を治療すると睡眠の質は改善することや、花粉症と成績低下は関連するという報告もあるそうです。以上のことより、増田佐和子先生は子どものアレルギー性鼻炎が最近増加しており、不快な症状を呈し、保護者にもストレスとなり、喘息の危険因子でもあることなどに注意する必要があると指摘されました。

増田佐和子先生によりますと子どものアレルギー性鼻炎診断の難しさは、感染、アデノイドなどとの鑑別などによるそうです。ウイルスや細菌による感染性鼻副鼻腔炎との鑑別には的確な問診が重要であるようです。成人と小児でも花粉症症状の違いがあるようで、小児の場合には朝のくしゃみ、口を空いていないか、いびき、鼻すすり、鼻・目こすり、鼻血、皮膚がカサカサなどの特徴があるようです。副鼻腔炎では膿性鼻汁であるのに対して、アレルギー性鼻炎では水性鼻汁です。また耳鼻科特有の鼻腔と咽頭の所見、鼻汁細胞診、抗原特異的検査なども紹介されました。

アレルギー性鼻炎は治りにくいが死に至る病ではないので、増田佐和子先生によりますと治療目標は日常生活動作(ADL)の改善になります。抗原であるダニや花粉の除去が重要ですが、日々の生活でこれを徹底するのは大変なことです。花粉であれば4割が着衣から6割が換気から室内に流入しほとんど床に落ちて溜まるということから、増田佐和子先生はこれらのことを意識して流入を防ぎつつせめて床だけでも清掃をまめにするように勧めているそうです。

薬物療法は第2世代抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬が中心です。子どもの抗ヒスタミン薬投与のポイントは興奮、けいれんを誘発しやすいことや眠気の問題があるので脳内移行の少ない薬剤が望ましいということでした。鼻噴霧用ステロイド薬は効果が強くて早く、副作用が少ないという特徴があります。小児に点鼻薬を使うときの留意点として増田佐和子先生は、保護者の理解と協力を得られること、鼻がかめること、継続使用すること、鼻中隔よりではなく外側に投薬すること、嫌がったら無理はしないことなどを挙げられました。血管収縮薬は2歳以下には禁忌であるそうですが、市販の点鼻薬には入っていることが多いそうで注意を要しますね。増田佐和子先生は患児と保護者へのアンケート調査結果などから、子どものアレルギー性鼻炎に対する薬物療法には症状をしっかりと抑える効果があること、副作用に注意すること、十分なアドヒアランスが得られることが求められるようです。アドヒアランスとは患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味します。アレルギー性鼻炎の薬物療法をいつまで続けるのかも難しい問題かと思われます。増田佐和子先生によりますと、改善すればステップダウン、感染を合併すれば切り替える、きめ細やかに漫然と使用しないなどを注意点として挙げておられました。

増田佐和子先生はアレルゲン免疫療法についても紹介されました。これは治癒が期待できる唯一の治療であるようです。しかしながら効果が100%というわけではないこと、時に重篤な副作用があること、治療遵守と継続が必要であることなどの留意点を指摘しておられました。増田佐和子先生はアレルギー性鼻炎診療において予防的介入の困難さを指摘しておられました。

増田佐和子先生のきめ細やかで地道な臨床データの積み重ねと、耳鼻科臨床に対する真摯な姿勢に大変感心致しました。

 

「名張市での認知症の取組み」

2014年09月21日(日) 院長ブログ

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救急医療週間の講演会の3つめの演題は「名張市での認知症の取組み」で講師は名張市地域包括支援センター長田中明子氏、名張市民生委員児童委員奥田眞智氏でした。

初めに名張市地域包括支援センター長田中明子氏から地域包括支援センターの紹介がありました。地域包括支援センターは平成18年介護保険の制度改正にともない創設され、健康作り、福祉活動、介護サービス、介護予防事業など様々な取り組みをしておられるそうですが、高齢者の権利擁護という役割も果たしているそうです。

田中明子氏は名張市の認知症ケアへの取り組みについて紹介してくださいました。認知症ケアの基本的な考え方は認知症になっても住み慣れたまちで安心して暮らし続けられるように、ということだそうです。認知症への理解を進める活動として認知症サポーター養成、認知症予防教室の開催、本人と家族への支援、家族会への支援やつどい・交流会などを行っているそうです。認知症サポーターとは養成講座を受講した人のことで、特別な何かをする必要はなく、認知症を正しく理解し、認知症の人や家族の方に対してあたたかい見守りのできる人だそうです。オレンジリングは認知症サポーター養成講座を受講した認知症サポーターの証であるそうです。

当日配っていただいた資料の「単なるもの忘れと認知症は違います。」という小冊子には、食べたメニューを思い出せないのは物忘れ、食べたこと自体を憶えていないのは認知症の疑いがあります、と書かれています。また認知症者家族がつくった認知症・早期発見の目安として、もの忘れがひどい、判断・理解力が衰える、時間・場所がわからない、人柄が変わる、不安感が強い、意欲がなくなるなどが挙げられています。あれ?なんだか最近様子ちがうな…と最初に変化に気づくのは、家族や友人・近隣の方なので、まずは医療機関や地域包括支援センターに相談することが大事ですね。

地域の身近な相談窓口として開設された「まちの保健室」も紹介されました。まちの保健室は子どもから高齢者の方々の保健福祉に関する地域の身近な相談窓口として市内15地区の公民館・市民センターなどに併設されており、福祉・介護職などの嘱託員が約2名配属されており、地域包括支援センターやその他の関係機関と連携して活動しているそうです。

次に名張市民生委員児童委員奥田眞智氏が民生委員としての活動の実体験話を紹介されました。

出席しておられた皆様は大変熱心に聴いておられました。今後益々地域包括支援センターと民生委員の重要性は増していくことでしょう。

待ち時間のお知らせ (9月16日~9月20日)

2014年09月20日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

9月16日~9月20日