(松葉杖の支持) 松葉杖は、足(脚)の外傷(骨折や靱帯損傷など)によってギプス固定が施行されたときや、足(脚)に体重をかけてはいけない(免荷)時期に使用します。松葉杖は両側のわきで把持するため、腋下(わきの下)で支えるようにも思われがちですが、手で松葉杖のグリップ部分を持って支持します。
(合わせ方) まず、松葉杖を両側のわきに挟むように把持します。そして両側の足を揃え、その足先から前方に約15cm、外側に15cmのところで杖先をつきます。そのポジションで杖の長さを調整します。杖の長さですが、両腋下から杖の間で指が2~3本(2~3横指)入る程度が適切な長さとなります。手で把持するグリップ部分の高さは大腿骨の最も突出した部分(大腿骨の大転子)に合わせます。これらを指標にして松葉杖の高さ調節し、松葉杖歩行練習を行います。
リハビリテーション科 小野正博
基礎代謝とは何もしないでじっとしている時に生命維持のために消費される一日あたりの必要最小限のエネルギーの事です。
エネルギー消費として筋肉22%,肝臓21%,脳20%,心臓9%,腎臓8%の割合です。エネルギー消費として一番高い筋肉(骨格筋)は,一日あたり一キログラムにつき約13キロカロリーを消費します。男性は体重の40%前後,女性は35%前後が筋肉の割合になります。
つまり,65kgの男性ならば筋肉量は26kgで,筋肉による基礎代謝は338キロカロリーとなります。そして,年齢とともに筋肉量が減少していくため基礎代謝量も下がります。
ダイエットのために筋肉の量を増やしても筋肉1kgに対し13キロカロリーしか消費できないため,無意味ではないですが効率が悪いです。筋肉を鍛えれば基礎代謝量があがり,いくら食べても太らないと言うのは幻想と言えるかもしれません。
リハビリテーション室長 見田忠幸