内側広筋を鍛える方法としては様々な方法がありますが、今回は自宅で簡単にできるトレーニングを紹介させていただきます。
①壁にもたれて脚を投げ出した状態で座る。
②両膝の下にタオルなどを入れる(膝関節が30度程度屈曲位になるように)。
③両膝の間にボールなどを挟む。
④ボールをしっかりと挟みながら膝を最後まで伸ばして3~5秒保持する。
⑤力を抜いてリラックスする。
①~⑤を1セット20回程度繰り返す。
ポイント
・背筋をしっかり伸ばして骨盤を起こした姿勢で行いましょう。
・痛みのない範囲で、回数・負荷量を調節しましょう。
リハビリテーション科 奥山智啓
肩関節には上腕骨頭を支持し安定性を高める棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋、4つの筋があります。4つを合せてローテーターカフ(回旋腱板)筋と言います。
上腕骨頭は関節窩の3倍ぐらいの大きさであり、自由度の高い分だけ解剖学的に静的安定性が低いといわれています。しかし、ローテーターカフ(回旋腱板)筋が上腕骨頭を関節窩に押し付けるように働き動的安定性を高めています。
つまり、肩関節は自由度の高い関節であるため静的安定性が低いが、動作をすることで動的安定性を高め自由度と安定性の両機能を獲得しています。
リハビリテーション室長 見田忠幸