
リハビリ通信 No.287 痛みの評価について
2019年02月21日(木) QAリハビリテーション科1新着情報
整形外科を受診される患者さんは、「痛み」で苦しんでおられる方がほとんどであり、「痛みを何とかしたい、痛みを取りたい。」という思いで受診されます。そのため、理学療法を実施する際、「痛みの評価」が非常に重要となってきます。 まず、痛みを2つに分けて考えます。 1つは「指1本で示すことのできる痛み」であり、これをone point indicationと言います。このような限局した痛みがある場合、患者さんが「ここが痛いです。」と指1本で示してくれるので、主たる病態がその痛みの位置にあると判断します。 そしてもう1つは「手のひらサイズの痛み」であり、これをpalmar indicationと言います。患者さんに「どこが痛いですか?」と問いかけると、「この辺りが痛い。」と、少し広い範囲で痛みを訴えることがあります。そういった場合、主たる病態は痛みが出現している部位ではなく、他部位で認めることが多いです。 理学療法士はこのようにして「痛みの評価」を行うことで病態の推察をし、運動療法を実施しています。 リハビリテーション科 小野正博 |


リハビリ通信 No.286 代償動作
2019年02月11日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
理学療法を行う場合、基本的に代償動作を抑制し問題となる筋や関節にアプローチをします。 関節の機能を最大限改善できるよう努めていきますが、患者様によっては関節や筋肉そのものが使いにくい状態となっているため代償動作を用いて目的を達成できるようにしていきます。 QOLの向上とneedとhopeを考慮したアプローチが重要と思われます。 次回は上記内容をいくつかに分けてご説明させていただきます。 リハビリテーション科 堤 豊 |


リハビリ通信 No.285 理学療法の治療の考え方について
2019年02月07日(木) QAリハビリテーション科1新着情報
理学療法士の治療対象となる疾患は多岐にわたります。腰部・足関節・膝関節・股関節・肩関節・肘関節・手関節・手指・頸部などです。各関節共通の構造は骨、滑膜、関節包、靱帯、筋から構成されています。骨・滑膜・関節包・靱帯は関節構成体と言われています。 評価、治療では関節構成体と筋を分けて考えて行きます。評価では関節構成体が原因となる拘縮なのか、痛みなのか、また、筋・筋膜など筋肉による拘縮・痛みなのか、評価して行きます。治療も同じく関節構成体に対するアプローチと筋肉に対するアプローチを分けて治療を進めて行きます。目的のない場当たり的な評価、治療では大きな改善は期待出来ません。多くの理学療法士は日々深く考察しながら日常の臨床に取り組んでいます。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |
