
リハビリ通信 No.298 跛行について
2019年07月07日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
跛行とは何らかの障害により正常な歩行が出来ない状態の事を言います。歩行は片脚立位が交互に連続性を持って行われる動作で、視覚、平衡感覚、バランスなどの神経感覚と筋、骨、関節の動きなどが精密に連携して働き歩行と言う一連の動作を行います。 神経感覚、筋骨の何かに障害を受け、動作機能として働かない場合、正常な歩行はできず異常歩行つまり、跛行になります。跛行が起きる要因に疼痛の逃避性跛行、筋力低下による跛行、形態異常による跛行、中枢神経の障害による跛行があります。 代表的な跛行にトレンデレンブルグ跛行、デュシエンヌ跛行があります。筋力低下、変形、拘縮などの要因により見られます。 理学療法士は原因により改善できる場合、適切なアプローチを行い安定した歩行に近づける様に治療を進めて行きます。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |



骨粗鬆症とともに Vol.31 お家でも簡単にできる骨折予防体操
2019年06月26日(水) 新着情報1骨粗鬆症
骨粗鬆症の予防のひとつは運動療法ですが、運動というと、しっかり身体を使う運動を想像しがちで、高齢になると運動なんて無理と思っている人も多いかもしれません。高齢になり骨粗鬆症の状態になると転倒することで容易に骨折を起こしてしまう危険性が高くなります。 そこでお家でも簡単にできる、筋肉を鍛えて骨を丈夫にして骨折を予防する運動をご紹介します。 かかとをゆっくりと上げて、ゆっくりと下す、これを繰り返して行うだけです。この運動でふくらはぎ(下腿三頭筋)の筋力のアップを図ります。ふくらはぎの筋力を強くすることで、歩く時の蹴りだしの力が強くなる、転びそうになったときの踏ん張る力が強くなるなどの効果があります。歩行がスムーズになり、転倒予防が期待できます。 ポイントは上下運動をゆっくりと行うことです。できるだけゆっくり行うことで、ふくらはぎへの運動負荷も高まります。立位が不安定な方は、何かにつかまりながらしていただくことをお勧めします。 簡単な運動を習慣づけて毎日行うこと。この積み重ねが丈夫な骨と身体をつくり、健康寿命を延ばすことにつながります。ぜひ続けてやってみてもらいたいと思います。 骨粗鬆症マネージャー 石山 瑞穂
参考資料 骨粗鬆症財団発行 カノープス6号 2018年11月発行 |

リハビリ通信 No.297 理学療法士の研修制度について
2019年06月23日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
2021年4月から理学療法士の研修プログラム等が大幅に変更されることとなり、新たに「登録理学療法士」というシステムが開始されます。 この登録理学療法士について、現時点ではまだ新制度の詳細が発表されていないのですが「登録理学療法士とは、認定理学療法士の水準にまでは達していないが、日進月歩する基本的理学療法を実践できる人材」、「登録理学療法士は、協会として最低限の質を担保するもの」とされており、研修や臨床経験など、ある一定のものに達していないと取得できないライセンスとなります。 上記のように登録理学療法士および、その上位資格である認定理学療法士を取得する上で、大幅な研修時間等の改訂が開始されます。 先日、私も認定理学療法士の試験を受験し、資格を取得することができました。これからも日々、自己研鑽していこうと思います。 リハビリテーション科 小野正博 |
