新着情報

リハビリ通信 No.300 認定理学療法士について

2019年08月01日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

認定理学療法士の研修会に行って来ました。認定理学療法士の制度改革とそれを取り巻く現状について説明をします。理学療法士協会の認定理学療法士制度は2017年度より筆記試験、ポイント審査、症例報告審査の3つの判定からなる年度毎の総合判定方式になり取得をするのに難しくなっています。現在、理学療法士協会は理学療法士の卒後教育、理学療法士の質の担保を目的として根本的な理学療法士の制度改革を行っています。

理学療法士は現在14万人います。年間、1万2千人位の割合で増加しています。数の充足と同時に質の低下が言われており、社会のニーズと相反する様になっています。協会は卒後教育のシステムを再構築し、社会のニーズに耐える理学療法士を教育して行こうと考えています。教育制度の改革、登録制度などシステムの再構築も行われる予定ですが、一番重要なのは理学療法士が各々、個人の向上心を高め意識改善を行い、努力する事が更に必要だと思われます。

リハビリテーション室長 見田忠幸

骨粗鬆症とともに Vol.32 フレイルとは

2019年07月29日(月) 新着情報1骨粗鬆症

皆様はフレイルという言葉をご存知でしょうか。元々欧米で生まれた言葉といわれており、その言葉の意味は、加齢により生理的な予備能が低下するとストレスに対する脆弱性が亢進して生活能力が阻害される、要介護や死亡リスクが高まってしまうなどの状態を指します。日本では虚弱、老衰、脆弱などと訳されています。フレイルは、適切な介入を行えば、要介護状態への移行を防げる中間的な段階と位置づけられており、高齢化が進む中、国レベルで対策が広がってきている現状があります。

フレイルには①筋力の低下により転倒しやすくなるといった身体的な問題(身体的フレイル)、②認知機能障害やうつなど精神的・心理的な問題(認知的フレイル)、③独居や経済的困窮など社会的な問題(社会的フレイル)の3つの概念が含まれています。

フレイル対策の実際として、メタボをはじめとした生活習慣病対策、栄養不良、運動不足などの生活習慣、骨粗鬆症を含む疾患の管理のほかに、認知症予防や高齢者の社会参加が重要であるとされています。具体的にはかかりつけ医を受診する、市町村の集会、サロンなどへの参加、検診を受診する、地域住民とのつながりをもつ、社会資源の活用などがあげられます。

高齢化が進む昨今、医療費、介護費は増大する一方であり、支える側の資源にも限りがあるため、フレイル対策が重要であるとされています。地域の方々と連携し、私達も予防に向けての参加や働きかけで、少しでも貢献していきたいと思います。

骨粗鬆症マネージャー 石山 瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

Osteoporosis Japan PLUS 第4巻 第2号 ライフサイエンス出版 2019

夏期休業のお知らせ(再掲)

2019年07月28日(日) 新着情報

当クリニックでは下記の期間を夏期休業とさせていただきますので、ご案内いたします。

休業期間は何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご容赦くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

夏期休業期間 令和元年8月11日(日)~令和元年8月15日(木)

 

待ち時間のお知らせ(7月22日~7月27日)

2019年07月27日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

リハビリ通信 No.299 筋の起始と停止について

2019年07月21日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

筋肉は筋収縮したり伸張されたりする組織であり、この筋肉が骨(軟部組織に付着を持つ筋もある)のどこに付着しているかで作用(動き)が決まります。この付着部の両端のことをそれぞれ「起始」と「停止」といいます。また、筋肉の筋線維はこの起始と停止の方向に向かって走行しており、筋線維方向に収縮と伸張が生じます。

我々理学療法士が運動療法を行う際、筋の起始と停止が非常に重要となってきます。例えば、一つの筋肉をストレッチする際、最も起始と停止が遠ざかるポジションにしながら筋肉を伸張しなければなりません。また、筋肉を収縮させる際も起始と停止が近づく運動(求心性収縮と言います)を促さなければなりません。そのため、起始と停止はもちろんのこと、筋肉の線維方向もイメージしながら運動療法を行っています。

リハビリテーション科 小野正博