リハビリ通信 No.321 膝関節前十字靱帯の作用・手術について
2020年10月01日(木) QAリハビリテーション科1新着情報
膝関節には4つの靱帯があります。内側側副靱帯、外側側副靭帯、膝関節前十字靭帯、膝関節後十字靭帯です。特に重要な靭帯は前十字靭帯です。前十字靭帯は脛骨の前方への移動、つまり前方への引き出し制動作用があります。 近年、前十字靭帯が損傷した場合、二重束での再建術(半腱様筋腱を用いた再建靱帯)か、BTB(膝蓋骨付着膝蓋腱を用いた)の一束再建靱帯による手術が多いようです。二重束での解剖学的再建術(半腱様筋腱使用の再建靱帯)は再建靱帯を2束使用します。 前十字靭帯の前内側線維束(AMB:anteromedial bundle)・後外側線維束(PLB:posterolateral bundle)の2つの移植腱の働きを考慮して設置します。前内側線維束(AMB:anteromedial bundle)は相対的に膝関節屈曲位において緊張し主に屈曲位で前方制動性に関与します。一方、後外側線維束(PLB:posterolateral bundle)は相対的に伸展位において緊張し、伸展位で前方および回旋制動性に関与します。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |
骨粗鬆症とともに Vol.44 高齢者の転倒
2020年09月21日(月) 新着情報1骨粗鬆症
高齢者の骨折の原因となるうる転倒は日常的に突然起こります。転倒事故の61.6%は住宅などの居住場所で起こっており、高齢者が救急搬送される理由の8割以上が「転倒、転落」ということです。では具体的にどのような場面で転倒が起こりやすいのでしょうか。その対策も上記にまとめてみました。 住み慣れた我が家や居住環境にも転倒の危険が潜んでいるかもしれません。コロナ禍の外出自粛により筋力が低下してしまっている方も多いのではないでしょうか。もう一度チェックし、対策することが必要かもしれません。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 OPJリエゾン 第2号 2020 ライフサイエンス出版株式会社 |
季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い
2020年09月18日(金) 新着情報
厚生労働省から「季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い」が出ています。今年は過去5年間で最大量(最大約6300万人分)のワクチンを供給予定であるそうですが、より必要とされている方に確実に届くように、ご協力をお願いしたいということです。 10月1日から高齢者等インフルエンザ予防接種が始まりますが、それ以外の方は10月26日以降になります。 ご協力をよろしくお願いいたします。 |