骨粗鬆症とともに Vol.49 骨粗鬆症の診断基準
2021年03月04日(木) 新着情報1骨粗鬆症
骨粗鬆症は骨密度が減り、骨質が劣化するために骨の強度が低下し、骨折の危険性が高くなる疾患です。特徴的な症状として、腰や背中の痛みがあげられますが、無症状で経過するケースも多くみられます。診断は腰背部痛などの自覚症状がある人や、検診の要精査者などを対象に、日本骨代謝学会の「原発性骨粗鬆症の診断基準」が用いられています。具体的な内容は以下の通りです。 1脆弱性骨折あり 椎体骨折または大腿骨近位部骨折あり その他の脆弱性骨折があり、骨密度がYAMの80%未満
2脆弱性骨折なし 骨密度がYAMの70%以下 骨粗鬆症の推定患者数は1300万人で、急速な高齢化に伴い年々増加しています。症状がなくても、最近身長が縮んだ、腰が曲がってきたなど、気になることがあれば御相談下さい。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 ナースのためのやさしくわかる整形外科 ナツメ出版企画株式会社 2015 整形外科のキーワード辞典394 メディカ出版 2018 |
リハビリ通信 No.325 THAの脱臼について
2021年02月28日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
THA(股関節全人工骨頭置換術)では術後の問題として人工骨頭股関節の脱臼があります。 脱臼を防止するために手術時には術式、手術の侵入方法、ステム、オフセットの選択、筋・軟部組織、関節包の縫合を行い、理学療法では臼蓋と大腿骨のインピンジメント(骨盤臼蓋部と大腿骨頸部との衝突)により脱臼が起きない様に、インピンジメント防止を目的に筋のバランス・協調性を考慮に入れた筋力向上訓練を行います。また、臼蓋と大腿骨頸部がインピンジしにくい環境(骨盤の前傾が強いと衝突しやすいため骨盤後傾が十分に行える柔軟性の改善)を獲得します。 そして、日常生活では可能な限り低い椅子に座らない、正座を極力行わないなどインピンジメントに注意する様な動作と姿勢について指導を行います。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |