リハビリ通信 No.344 整形外科における理学療法
2022年03月10日(木) QAリハビリテーション科1新着情報
整形外科の治療は、手術を用いた観血的治療と手術を用いない保存的治療に大別されます。 観血的治療が行われた場合は、手術の効果を最大限に発揮するための理学療法が必要となります。一方、保存的治療では、薬物療法、注射とともに理学療法は重要な治療の一つとされています。 リハビリテーション科 河田龍人 |
リハビリ通信 No.343 腰部痛、臀部痛の考え方について
2022年03月06日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
年齢と共に腰椎の後弯は進みます。つまり、年齢と共に筋力は低下し、椎間板の変性が起き、解剖学的な構造上、脊椎の後弯、前屈みが更に起きやすくなります。要因としては長時間、腰部脊柱起立筋群・腰背筋膜が姿勢の均衝化を続ける事により、これらの筋緊張が強くなります。筋緊張が強くなる事により血液の循環動態が停滞し、徐々に筋が阻血状態へと進み萎縮を惹起します。そして腰椎後弯、前屈みが悪化し、経時的な腰椎の後弯化がさらに進み、神経に牽引刺激、絞扼刺激が加わります。その結果、殿部痛、腰痛が出現すると考えられます。 理学療法では過緊張にある腰部筋群の自発収縮を誘導するように、軽い収縮を促して行きます。最初は筋のリラクセーションを中心に行い、そして段階的に筋力の負荷を高め、筋力向上exを進めて行きます。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |