リハビリ通信 No.352 小児の肘骨折について
2022年10月30日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
小児肘関節周辺骨折は小児の全骨折の5~10%を占めています。肘周辺骨折の中でも多い順から①上腕骨顆上骨折(50~70%:4~7歳に好発)、②外側顆骨折(10~20%:4~10歳に好発)、③内側上顆骨折(8~10%:7~15歳に好発)です。小児の肘関節は軟骨成分が多く主体になっています。受傷時の負荷は脆弱な部分に伝わり骨折に至ります。また、軟骨成分のため、成長過程において骨端核が出現し、位置・形態などの理解が必要です。 理学療法では小児の骨折に対する知識・理解が必要であり、理学療法の対象が小児であるため治療時にとくに疼痛を出さない様に理学療法を進める工夫が重要です。疼痛を出現させた場合、理学療法を拒否される可能性がある事と精神的に未熟な小児では治療での疼痛が情緒不安にさせてしまうため注意深く肘の関節機能解剖(軟部組織の癒着剥離操作、肘関節周囲筋の収縮)を踏まえて理学療法を進めて行きます。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |
骨粗鬆症とともに Vol.62 大腿骨近位部骨折と骨粗鬆症治療継続の重要性
2022年10月23日(日) 新着情報1骨粗鬆症
大腿骨近位部骨折(股関節の骨折)には関節内骨折の大腿骨頸部骨折と、関節外骨折の大腿骨転子部骨折があります。ほとんどの場合、立った状態から転んでしまい、足の付け根に強い痛みが生じ歩けなくなります。75歳以上の高齢女性に多く、骨粗鬆症が原因であることがほとんどです。治療は90%以上で手術が選択されます。患者さんは高齢であることが多いため、肺炎や筋力低下、認知症の進行など、全身状態悪化の合併を防ぐためにも、早期手術、早期離床が必要な疾患です。 大腿骨近位部骨折は高齢人口の増加とともに年々増加しており、今後高齢人口がピークを迎えるまで増加することが予測されています。骨折後にさらに骨折をおこしてしまう骨折ドミノを引き起こさないためにも、骨粗鬆症を継続して治療していくことが重要です。 急性期治療からリハビリ期に移行し、地域で治療する患者さんが脱落することなく骨粗鬆症の治療を継続していけるよう、当院では急性期治療を担う医療機関とも連携しながら治療、支援を行っています。 骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂 参考文献 整形外科看護 第27巻1号 メディカ出版 2022 |
よろしくお願いいたします。
2022年10月17日(月) 新着情報
今年4月から理学療法士になりました、加藤麻未と申します。 こちらのクリニックで働こうと思った経緯は、私がまだ学生の時に実習に行かせていただき理学療法士の先生に感銘を受け、自分も患者さんを治せる理学療法士になりたいと思ったからです。 見田先生のもとでご指導を受け、まだまだ未熟ですが、一歩一歩前進していきたいと思います。そして自分と出会った患者さんを治していける理学療法士になっていきます。 皆様、何卒よろしくお願い申し上げます。 |