リハビリ通信 No.353 アキレス腱炎について
2022年12月06日(火) QAリハビリテーション科1新着情報
アキレス腱炎はアキレス腱実質部、アキレス腱付着部周囲2~6cmでの障害、炎症です。アキレス腱付着部2~6㎝近位は血流の少ない部位があり、アキレス腱実質部は腱鞘に包まれておらずパラテノンという膜に覆われています。アキレス腱自体はストレスを受けやすく付着部にかかる牽引ストレスはとても大きいのですが、解剖学構造(enthesis organ wrap around 構造、滑液包、Kager’s fat pad脂肪体、アキレス腱付着部での捻じれ構造)で強い牽引ストレス、つまり力学的ストレスの分散作用と栄養血管を供給する作用があります。しかし、アキレス腱炎・障害の患者さんは何らかの要因によりアキレス腱に負担がかかり炎症を惹起していると考えられ、理学療法ではアキレス腱周囲部、股・膝・足関節全体を評価し筋の柔軟性低下によるものなのか、その他軟部組織(脂肪体、靱帯)の癒着・拘縮、滑液包の炎症、距骨下関節の拘縮などを考えます。同時に足底板・インソールの処方も考えて行きます。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |
骨粗鬆症とともに Vol.63 骨粗鬆症治療薬はどのように使い分けているの?
2022年11月24日(木) 新着情報1骨粗鬆症
骨粗鬆症治療薬には沢山の種類があります。具体的な分類として、ビスホスホネート製剤、活性型ビタミンD₃薬、ビタミンK薬、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、副甲状腺ホルモン薬、抗ランクル抗体薬、抗スクレロスチン抗体薬などですが、このように複数ある薬剤をどのように使い分けて治療をするのでしょうか。 医師は骨密度の値はもちろんですが、実際に身体内で骨の代謝がどのような状態かを検査します。通常人の骨の中では骨を造るスピードと、骨を壊すスピードが保たれているため一定の量を維持していますが、骨粗鬆症ではこのバランスが崩れているため、代謝の状態に合わせたお薬の選択が必要です。また実際に脆弱性骨折があるのか、骨折を起こしている部位も重要な情報です。お薬を使うにあたり、その他の臓器に異常がないかも確認します。その他には年齢、性別、既往歴、内服歴、歯の状態や生活背景などを総合的に判断して使用する薬剤を選択しています。 骨粗鬆症は症状がない場合も多く、治療を開始しても自己中断される症例が多いのも現状です。当院では効果的な治療が継続されるよう、どのようなお薬や投与方法が最適なのかを、私達の立場からもアセスメントし、情報を共有しながら治療を行っています。 骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂 参考文献 整形外科看護 第27巻12号 2022 メディカ出版 |
年末年始休診のお知らせ(再掲)
2022年11月23日(水) 新着情報
年末年始休診は令和4年12月29日(木)~令和5年1月3日(火)とさせていただきます。 ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力を賜りますように何卒よろしくお願い申し上げます。 |