新着情報

リハビリ通信 No.4 変形性膝関節症の痛みと関節の安定性

2011年12月03日(土) QAリハビリテーション科1QA整形外科1新着情報

前回(リハビリ通信 No.2)、変形性膝関節症の痛みは変形だけが原因ではないという話をしました。

今回はもう少し具体的にお話します。

例えば、もし膝関節が骨だけで構成されていたら、関節はグラグラで自由に動きます。骨の周りに関節包、靭帯、筋肉などが存在することでその動きを誘導したり制動したりしながら、膝関節は安定して動いています。しかし、何らかの影響で骨の周りにつく軟部組織が硬くなったり、靭帯が緩くなったり、筋力低下があったりすると、関節は綺麗に動けなくなり不安定な動きをする関節となります。そうなると、どこかの組織に機械的なストレスが加わりやすくなり、痛みが生じる原因となってしまいます。

変形していても十分な可動性があり、かつ靭帯や筋でしっかりと制動できる膝関節は痛みが少ないように感じます。

リハビリテーション科 奥山智啓

ガングリオン

2011年12月02日(金) QA整形外科1新着情報

手首の周辺にできる小さい「こぶ」はガングリオンであることが多いです。大きさは数mmから1~2cmくらいまでで、袋の中にゼリー状内容物が貯まっています。あまり症状のない場合も多いのですが、時々痛みの原因になることもあります。女性にできる場合が多いようです。たいてい関節包(関節の袋)や腱鞘とガングリオンの根がつながっています。注射でゼリー状内容物を吸い出すことも可能ですが、たいていすぐにまた貯まってしまいます。

足の痛みクリニカルプラクティス

2011年11月28日(月) 新着情報

足の痛みクリニカルプラクティスが出版されました。

整形外科臨床パサージュという医師向けの専門書です。院長が分担執筆で「腓骨筋痙性扁平足」の項目を担当させていただきました。

整形外科臨床パサージュは実際の医療現場を想定し診断と治療法の選択にいたる道(パサージュ)を示す実用書だそうです。

リハビリ通信 No.3 肩甲骨の固定性について

2011年11月25日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

肩甲骨には17の筋が付着(起始・停止)しています。各々の筋が互いに協調しながら肩の運動を行います。筋の協調性が崩れると肩甲骨が下方回旋し、肩こり、疼痛、重だるさ等の症状が出現します。治療は肩関節だけではなく、肩関節周囲筋も含めて実施します。

*肩甲骨に付着する筋17

上腕三頭筋、上腕二頭筋、鳥口腕筋、僧帽筋、三角筋、小胸筋、前鋸筋、大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、広背筋、肩甲舌骨筋

リハビリテーション室長 見田忠幸

手根管症候群

2011年11月24日(木) QA整形外科1新着情報

親指、人差し指、中指の手のひら側にしびれや痛みが出ると、手根管症候群である可能性があります。明け方に痛みが強くなることが多く、手を振ると少し楽になります。原因は手首の付近で正中神経が靱帯で圧迫されることで起こり、手首の手のひら側をたたくと指先にまでひびきます。症状が進行すると親指の付け根の筋肉がやせてきたりします。治療は固定装具や注射の治療を行い、無効な場合は手術を行います。