新着情報

シンスプリント

2012年01月10日(火) QAスポーツ整形1新着情報

運動選手がすねの内側を慢性的に痛がるときにはシンスプリントである可能性があります。

ジャンプを繰り返すスポーツや長時間走る競技の運動選手によく起こります。ふくらはぎの筋肉がすねの骨に付着する部分で筋膜や骨膜が炎症を起こすことが原因だと言われています。使いすぎ、疲労の蓄積が原因なので、練習内容や練習の強度、休息の取り方などの再考が必要です。

足の形が原因の場合や一部の筋肉の筋力不足の問題を抱えている選手もあり、そのような場合には適切な筋力トレーニングや足底挿板による装具療法なども有効です。

リハビリ通信 No.9 肩甲骨の関節包について

2012年01月09日(月) QAリハビリテーション科1新着情報

 

肩甲上腕関節(肩関節)には大きな関節包が付着しています。

関節包は広く薄いため上方・前方が靱帯により補強されています。そして、上下関節包が相対的に等しくなるのは肩関節外転45°位と言われています。下垂時は上部の関節包が張っており下部の関節包は弛んでいる状態にあり、挙上時は上部の関節包が弛んで、下部の関節包が張っている状態になります。

つまり、上肢が下垂位の場合、下部の関節包は弛んでいる状態にあり、癒着・短縮が起こりやすく肩関節挙上制限の一要因になっていると考えられます。

リハビリテーション室長 見田忠幸

外反母趾(がいはんぼし)

2012年01月08日(日) QA整形外科1新着情報

足の親指が「く」の字に外を向いている状態を外反母趾といいます。

親指の付け根はこぶ状にふくれることも多く、バニオンと言います。足の親指は外を向いているのですが、足の甲の骨(第1中足骨)は内を向いているのが特徴で、足の甲の5本の骨は全体に拡がっており扁平足(土踏まずの凹みが少ない「べた足」)を呈している場合が多いです。

バニオンの痛みが出る場合も多いですが足の裏に痛みが出る場合も多く、時には2番目の足指付け根の裏のあたりにタコができることもあります。

靴の選択が最も重要で、ヒールの高い先の細い靴は避けるべきです。足指のストレッチや足指ジャンケン(特にパー)が重要です。足底挿板(靴の中敷きのような装具)などの装具療法も有効です。いくら変形が強くても痛みがあまり強くなければ手術は必要ありませんが、日常生活に影響を及ぼすような強い痛みがある場合には手術が有効です。

リハビリ通信 No.8 膝蓋骨の運動

2012年01月01日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

膝を伸ばしてリラックスした状態のとき、膝蓋骨の下端は膝関節の裂隙(関節の隙間)の高さに一致するのが正常といわれています。例えば、膝蓋骨の下端が関節裂隙よりも上にあれば大腿四頭筋など膝蓋骨の上方に付く組織の緊張が高くなっているか、膝蓋骨の下方に付く組織が損傷していることや緩くなっていることが予測されます。膝関節を曲げるときには、膝蓋骨が下方へ滑るとともに回旋などの自転運動を伴い移動していきます。

膝蓋骨の位置や動きを把握することは、膝の痛みに対する治療や予防を行っていくうえで重要な情報源となります。

リハビリテーション科 奥山智啓

肘内障(ちゅうないしょう)

2011年12月31日(土) QA整形外科1新着情報

2~4歳くらいの幼児で、手を引っ張られた後などに手をだらりとして動かさなくなったときには肘内障である可能性があります。

「肩が抜けた。」「手が抜けた。」と親御さんが心配されることも多いですが、実際には肘関節の橈骨頭と言われる部分で輪状靱帯というスジがはずれかけている(亜脱臼)状態が原因です。

徒手整復が成功すると直ちに痛みは消失し手も上げられるようになりますが、骨折など他の怪我ではないという鑑別が必要です。くせになることもあるので、不意に手を引っ張ったりしないように注意する必要があります。