新着情報

リハビリ通信 No.28 膝窩部痛の原因-筋肉の過緊張-

2012年06月17日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

膝窩部痛には、歩いたり運動をしたりしていると徐々に痛くなってくるものもあります。これは筋肉の持続的な緊張が関与していることが多くあります。
例えば、関節の変形や外傷などの影響により、荷重の中で大腿骨と下腿のアライメントが崩れていたりすると、それを制動するために筋肉が過剰に働きます。膝の後面にある筋が過剰に働いて緊張状態になると、筋内圧が上昇して膝窩部痛を引き起こすことがあります。その他にも、膝の伸展制限、靭帯の不安定性、足部や股関節の機能低下など様々な要因が膝窩部痛に影響します。
理学療法では、筋に過剰な負荷が加わっている原因を評価し、そこに加わる負担を軽減していきます。筋のリラクセーションに加えて、テーピングや足底挿板は有効な治療手段となります。

リハビリテーション科 奥山智啓

 

豆しば

2012年06月14日(木) 新着情報

豆しばをクリニックの本棚に置きました。

ゆる~いキャラクターと、人を食ったような話です。

時間つぶしにどうぞ!

案外はまるかも??

リハビリ通信 No.27 上肢挙上時の cuff 筋作用について

2012年06月09日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

肩関節の cuff 筋はインナーマッスルとも言われています。

表面からは触れることができない深部にある筋です。上肢挙上時に上腕骨に対し支点形成を作り、アウターマッスルである三角筋と共同で作用し、上肢の挙上という一連の動作を行うのです。開始時は棘上筋が主に働き、徐々に肩甲下筋、棘下筋へとシフトして行きます。

腱板断裂の患者さんの場合、180°屈曲位では棘上筋が働かず肩甲下筋、棘下筋が主体となり支点形成を行っているため、初期上肢挙上時に上肢が挙上できなくても、上肢を保持することができます。

リハビリテーション室長 見田忠幸

リハビリ通信 No.26 膝窩部痛の原因-半月板などの挟み込み-

2012年05月30日(水) QAリハビリテーション科1新着情報

膝の裏側に起こる疼痛を膝窩部痛といいます。

膝窩部痛の出現部位や原因は様々であり、しゃがみ込んだり膝を深く曲げたときに出現するもの、歩いたり運動をしていると徐々に痛くなってくるものなどが挙げられます。
膝を深く曲げたときに出現する膝窩部痛の原因には、半月板や関節包の挟み込みが関与していることが多いといわれています。正常な膝関節では、曲げていくに従って膝後面に存在する半月板に付く筋線維(内側は半膜様筋、外側は膝窩筋)が半月板を後方へ引き込み、円滑な屈曲運動を誘導しています。しかし、これらの筋が何らかの影響で働きにくい状態になっていると、膝を深く曲げたときに半月板をうまく後方へ引き込むことができずに、半月板や関節包が挟み込まれて疼痛を生じます。
このような場合、理学療法では筋の軽い収縮訓練などを行い、半月板の円滑な動きを誘導していきます。

リハビリテーション科 奥山智啓

 

リハビリ通信 No.25 肩甲骨の代償について

2012年05月26日(土) QAリハビリテーション科1新着情報

上肢挙上は肩甲骨と上腕骨の複合運動です。

肩甲骨を動かないように完全に固定した場合、上腕骨は90~100°位で停止します。(肩甲上腕関節だけの運動)

肩甲骨の代償がいかに関与しているかわかります。

病態によっては複合運動作用を利用して早期に理学療法を実施します。その中でもStooping exは腱板損傷、上腕骨頚部骨折等で軟部組織の拘縮を早期から予防する一手段として使用されます。

リハビリテーション室長 見田忠幸