新着情報

リハビリ通信 No.33 肩関節の運動軸について

2012年07月26日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

 

関節は運動方向(運動軸)によって分類をすることが出来ます。例えば肘関節は運動の軸が1軸性(屈曲・伸展)で蝶番関節と言われています。その他1軸性の関節には近位橈尺関節があり、車軸関節と言われています。

反対に自由度の高い多軸性(運動軸は3軸)は①屈曲・伸展②外転・内転③内旋・外旋の3方向があり、肩関節、股関節が該当し、球(臼)関節と呼ばれています。肩関節は多軸性で自由度が高いだけに不安定性も併発します。しかし、同じ多軸性でも股関節は臼蓋に覆われ骨性に安定しています。

肩関節は軟部組織で覆われ、とくに靭帯の薄い前下方の部分は脱臼しやすく、脱臼をした場合、治療としては筋の協調性の向上が重要なポイントとなります。

リハビリテーション室長 見田忠幸

夏期休業のお知らせ

2012年07月15日(日) クリニックインフォメーション1新着情報

当クリニックでは下記の期間、夏期休業とさせて頂きますのでご案内いたします。休業期間中は何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。

夏期休業期間。2012年8月13日(月)~8月15日(水)

リハビリ通信 No.32 変形性膝関節症の骨・軟骨の問題

2012年07月12日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

変形性膝関節症の患者さんの中には、「変形した骨が痛い」「擦り減った軟骨が痛い」と訴える方が多くいらっしゃいます。しかし、実際には、骨は骨折以外ではほとんど痛みが出ませんし、軟骨そのものには感覚神経がないため擦り減っても痛みを感じることは考えにくいです(半月板の血行の多い部分では痛みを感じます)。

骨や軟骨の痛みとして訴えられているものの多くは、軟骨や半月板が傷むことで関節が本来の動きから逸脱して動くことで、関節を包んでいる関節包の内側を覆う滑膜に炎症が起こることなどが原因と考えられます。
現在の医学では、一度擦り減った軟骨や重度の変形を元通りに戻す治療法はありません。骨の変形や軟骨の問題を改善するには、今後、軟骨の再生医療や薬の開発などが期待されますが、現在は一般的に人工膝関節などの手術が行われます。
理学療法では骨以外の軟部組織、つまり筋肉・靭帯・関節包・半月板・脂肪体などの動きの状態を整えて、関節が変形したなりにも綺麗な軌跡で安定して動くことができるようにアプローチすることで、痛みの軽減や動作能力の向上を図っていきます。
膝が痛くなった時と痛みが楽になった時のレントゲンを比べると、骨の形状に変化がないことがほとんどであり、痛みの原因の多くが骨以外の軟部組織にあることが考えられています。

リハビリテーション科  奥山智啓

 

風の谷のナウシカ 漫画版全7巻

2012年07月07日(土) 新着情報

 

映画「風の谷のナウシカ」は、とてもよく知られたアニメ映画ですが、漫画版の「風の谷のナウシカ」はラストが大きく異なります。漫画版は全7巻ですが、アニメ版は漫画版の2巻くらいまでのストーリーの様です。

漫画版ではアニメ版よりも更にストーリーが広大なスケールで展開していき、最後は驚愕のクライマックスになります。大変おもしろいですよ。

それにしてもストーリーは難解ですね。ちょっと読んだだけでは、なかなか理解できません。読むのに随分時間がかかります。

診察の待ち時間が長いときには、最適ですね。皆様、是非ご覧下さい。

クリニックの本棚に置いています。

 

 

リハビリ通信 No.31 肩関節の骨形状について

2012年07月06日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

骨の形状と構成には意味があります。

盛り上がっている部位は筋の付着部になっており、腱が滑走する部位では溝になり、関節内で骨が擦れ合う部位ではスケートリンクより滑りやすくつるつるとして、状況と環境により骨の形状は変化していると考えられます。

例えば肩関節の上腕骨で言えば小結節と大結節があり、両方ともに突出し、前方にある小結節は内旋筋が付着し後方にある大結節は外転・外旋筋が付着しています。そして、肩甲骨上部には棘上筋が入るだけの受け皿つまり空間があり、上肢を挙上する際、肩峰・鳥口肩峰靭帯・鳥口突起で作られるアーチが棘上筋の働きを助けています。

アーチの機能が十分に発揮できない場合、インピンジメント(大結節と肩峰・鳥口肩峰靭帯が衝突する)が起こり、上肢が挙上できない場合があります。

リハビリテーション室長 見田忠幸