新着情報

リハビリ通信 No.38 運動器の急性の痛みとRICE処置

2012年09月09日(日) QAスポーツ整形1QAリハビリテーション科1新着情報

痛みには「急性の痛み」と「慢性の痛み」があります。急性の痛みは、外傷や手術侵襲、運動での使い過ぎによる強い負荷などにより炎症が生じて起こるもので、腫脹や熱感を伴います。

外傷などを受けたときは、患部の出血や腫脹、急性の痛みを防ぐことを目的にRICE処置を行うことが基本となります。RICEとは、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の四つの処置の頭文字を並べたものです。つまり、捻挫や肉離れなどの怪我をした際は、患肢や患部を安静にし、氷などで冷却し、弾性包帯やテーピングで圧迫し、患肢を挙上することが、急性の症状を最小限に抑え回復を早めるために重要となります。

リハビリテーション科 奥山智啓

認知症は怖くない 18のワケ

2012年09月08日(土) 新着情報

鳥取大学医学部教授浦上克哉先生の「認知症は怖くない 18のワケ」(JAF MATE社)を読みました。

情報や知識が少ないと闇雲に認知症を恐れてしまいがちですが、この様に懇切丁寧に解き明かしてくれると安心感がありますね。やはり認知症に対しては早期発見、早期治療が重要とのことでした。車の運転では事故に繋がることも考えられるので、認知症と車の運転はとても大きい問題ですね。

Part 6の実例Q and Aもわかりやすいですね!

大変参考になりました。

リハビリ通信 No.37 筋の付着について

2012年08月30日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

 筋には起始と停止があり、関節を跨ぐように付着しています。

筋の付着している骨の部分では腱という組織になり、固定性を高めると同時に機能が発揮しやすくなっています。筋が収縮する場合、基本的には(一部の筋では逆も有り)停止部から起始部へ直線的に収縮し作用します。筋は収縮することにより筋実質が縮んだり、伸びたりしますが、腱は変化することなく滑走をします。

理学療法を実施する上で、押さえて痛いのか?伸ばして痛いのか?を診ることにより筋が短縮しているのか、腱の部分で癒着しているのかを評価します。

筋の起始・停止部から筋全体を把握し触診する能力が理学療法では重要です。

リハビリテーション室長 見田忠幸

 

朝夕15分 死ぬまで寝たきりにならない体をつくる!実技編

2012年08月26日(日) 新着情報

宮田重樹先生の「朝夕15分 死ぬまで寝たきりにならない体をつくる!実技編」を読みました。前作の「朝夕15分 死ぬまで寝たきりにならない体をつくる!」の続編で、実技編です。

宮田先生は日常生活動作をスムーズに行うことを指導し、家族と介護する人の負担を軽減することを目的とした社団法人介護予防ネットワーク協会を平成23年に立ち上げておられます。

本書では具体的なトレーニング方法を豊富なカラー写真で紹介しています。

皆様、是非ご覧下さい。

リハビリ通信 No.36 運動器の痛みの捉え方 -圧痛所見-

2012年08月23日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

痛みの病態を捉えるうえで大切な所見に、圧痛所見があります。

圧痛(あっつう)とは、圧迫したときに感じる痛みのことです。痛みのある部位を押さえて圧迫を加えたとき、さらに痛みが強くなる場合は、圧が高まることで痛みが強くなる病態があるということになります。この場合、圧が高くなっている状態を改善していくことが治療の方針となります。
圧痛が生じる原因は様々ですが、損傷して炎症を起こしている組織や過剰な負担が加わって過緊張している組織は圧痛を認めることがほとんどです。

組織に炎症が起こっているのか、過緊張が起こっているのか、あるいは他の病態があるのかは更なる評価が必要です。しかし、圧痛所見を取ることはトラブルを生じている組織とその病態を絞り込むことができ、痛みを改善していくための重要な指標となります。

リハビリテーション科  奥山智啓