新着情報

リハビリ通信 No.157 半月板損傷に対する徒手検査法について

2015年06月19日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

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半月板損傷とは、膝関節の屈伸や荷重位での回旋力が加わることで半月板が損傷、断裂、剥離した状態のことをいいます。

診断方法はMRI検査や関節鏡検査にて確定しますが、臨床症状の確認や徒手検査法などもあります。臨床症状として、関節裂隙の圧痛や膝くずれ、弾発音、引っかかり感、膝関節の屈伸時の疼痛などが認められます。半月板損傷に対する徒手検査法としてApley test(左図)とMcMurray test(右図)とがあります。

前者は、腹臥位にて膝関節を屈曲位にし、脛骨長軸に軸圧をかけながら内外旋させることで半月板にストレスをかけて疼痛を誘発するテストのことをいいます。後者は、背臥位にて膝関節を屈曲位から、下腿を回旋させつつ伸展させたときの弾発音や疼痛を再現させるテストのことをいいます。

MRI検査や関節鏡検査がなくても受傷機転や臨床症状の確認、徒手検査法等で所見を得ることが大切となります。

リハビリテーション科 服部 司

待ち時間のお知らせ (6月8日~6月13日)

2015年06月13日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

6月8日~6月13日

リハビリ通信 No.156 野球肘について

2015年06月10日(水) QAリハビリテーション科1新着情報

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「野球肘」は投球動作の中で肘関節の内側・外側などに痛みが生じるものです。そして当院でも、この野球肘で理学療法を受けられる患者さんが多くいらっしゃいます。野球肘では、図の○印のタイミングで肘関節痛が生じることが多いです。

痛みが生じる部位は肘関節なので、もちろん肘関節で問題が生じているのですが、野球肘の患者さんでは、○印のタイミングで肩甲骨が後ろにしっかり引き切ることができない方が非常に多いです。それは筋肉の柔軟性が低下しているがために肩甲骨を後ろに持っていけないケースと、筋肉の柔軟性はあるけれども筋力低下によって肩甲骨を後ろに持っていけないケースの2パターンがあります。

様々な理由で肩甲骨を後ろに持っていけなくなると、○印の時期に腕を後ろに持っていけなくなるので、早期から体が開いて肘が下がったり、早期から肘が前に出さないと投げられなくなります。このような投球フォームを繰り返すことにより肘関節の内・外側に負荷がかかり続けて野球肘を発症することとなります。

そのため当院の理学療法士は、症状が出ている肘関節はもちろんのこと、肩甲骨の可動性チェックや筋力評価、フォームチェックなどを行うことで患部の負担軽減を図り、症状改善に努めています。

リハビリテーション科 小野正博

待ち時間のお知らせ (6月1日~6月6日)

2015年06月06日(土) 待ち時間のお知らせ1新着情報

6月1日~6月6日

リハビリ通信 No.155 インフルエンザ予防接種の効果は低かった?

2015年05月31日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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昨冬のインフルエンザ予防接種の効果は低かったと思われます。世界保健機構(WHO)の予測と違うA香港型(H3N2型)が北半球で流行の主流となったからです。通常は平均50~60%とされるワクチンの効果が、昨冬のアメリカで19%、イギリスでは3%と報告されました。ワクチンの効果は患者の年齢、持病などの要素にも左右されます。

日本では毎年、国内のインフルエンザワクチンの接種者は推定5千万人、人口の約4割と言われています。効果として感染の完全な阻止はできず、目的としてはインフルエンザによる発症・受診を減らす事と、最も目的として重要視されるのは高齢者、持病のある人の重症化を防ぐ事だと考えられています。

リハビリテーション室長 見田忠幸