

リハビリ通信 No.155 インフルエンザ予防接種の効果は低かった?
2015年05月31日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
昨冬のインフルエンザ予防接種の効果は低かったと思われます。世界保健機構(WHO)の予測と違うA香港型(H3N2型)が北半球で流行の主流となったからです。通常は平均50~60%とされるワクチンの効果が、昨冬のアメリカで19%、イギリスでは3%と報告されました。ワクチンの効果は患者の年齢、持病などの要素にも左右されます。 日本では毎年、国内のインフルエンザワクチンの接種者は推定5千万人、人口の約4割と言われています。効果として感染の完全な阻止はできず、目的としてはインフルエンザによる発症・受診を減らす事と、最も目的として重要視されるのは高齢者、持病のある人の重症化を防ぐ事だと考えられています。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |


リハビリ通信 No.154 腸脛靱帯炎について
2015年05月24日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
腸脛靭帯炎とは、膝関節の屈伸時に大腿骨外側上顆と腸脛靭帯との間で過度の摩擦が生じることで大腿骨外側上顆周囲(右図のピンク丸)に疼痛が生じる疾患のことを言い、長距離走やジャンプなどの膝関節の屈伸をよく行う選手にみられる障害です。右図のように腸脛靭帯は、大腿の外側に存在しており、大腿筋膜張筋と大殿筋から起始し、脛骨のGerdy結節に停止します。 疼痛の要因として大腿筋膜張筋や大殿筋の柔軟性低下や下腿内旋などの不良姿勢が挙げられます。疼痛誘発テストとして、grasping testがあり、大腿骨外側上顆の近位で腸脛靭帯を徒手で圧迫し、膝関節を屈伸させた際に外側上顆部に疼痛が出現すれば陽性となります。 理学療法では、上記の評価を行い、筋の柔軟性の改善や不良姿勢の是正を行い、疼痛の軽減を図っています。 リハビリテーション科 服部 司 |

