新着情報

リハビリ通信 No.174 骨棘について

2015年11月06日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

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「骨棘(こつきょく)」とは、骨に繰り返し衝撃が加わったり、骨に付着する靭帯などの軟部組織が繰り返し牽引されることにより生じる、いわゆる骨の変形です。骨は部位にもよりますが、丸みを帯びた形態となっています。そこに機械的ストレスが加わることで生体防御反応が働き、骨棘を形成すると考えられます。

この骨棘は、関節を安定させよう、異常な動きを制動しようという防御反応です。その一方で、様々な制限因子にもなります。例えば変形性膝関節症においては、この骨棘が形成されることにより骨の大きさは元のサイズよりも若干大きくなってしまいます。そのため、膝関節周囲を覆っている筋肉は通常よりも伸張されなければならないようになります。靭帯においては、今までよりも大きく滑走できるだけのゆとりが必要となってきます。また、手関節周囲での骨棘が形成されると、腱と接触し、そこで生じる摩擦ストレスによって腱が断裂してしまうこともあります。このように、可動域制限の因子となったり、二次障害の原因にもなってしまいかねない組織でもあります。

当院の理学療法士は、この「骨棘」の有無や形態などをレントゲンでチェックし、どのような運動が効果的なのか、どのように操作すれば安全なのかなどを評価しながら運動療法を実施しています。

リハビリテーション科 小野正博

 

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リハビリ通信 No.173 2025年問題について

2015年10月18日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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現在、「2025年問題」が話題になっています。2025年に団塊世代がすべて75歳以上になり、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になります。従って、入院患者や介護を必要とする高齢者が増加し現在の医療介護サービスでは対応できないとされている問題です。

何が一番の根本的な問題になるかと言うと、根底には医師、看護師、介護士など医療スタッフの人的不足があり、それらの起因により医療スタッフの疲弊による事故、救急医療の崩壊、地域医療の崩壊が考えられます。また日本の医療システム自体にも問題があり、日本は他国に比べ在院日数が長く、かかりつけ医によるフォローシステムなどができていないなど、医療の分業化・連携がなされておらず本来の医療的行為・治療とのミスマッチングが見られます。

「2025年問題」は今後どのような対策を施すのか大きく分けると ①病院機能の分化 ②連携 ③地域包括ケアシステムの構築を推進 ④予防医学にも重点的に手をかけるなど医療、社会の在り方について根底から見直し、そして医療界だけではなく社会基盤の整備も含めシステムの再構築が必要であると考えられます。つまり、医療機関に極力お世話にならない予防医療と本来かかるべき医療機関での効率的で適切な治療、薬剤、期間の改善が重要であると考えられます。

リハビリテーション室長 見田忠幸

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