
リハビリ通信 No.176 青色光と網膜障害について
2015年11月22日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
現在、スマホは日常生活でも浸透し必需品になっています。しかし、スマホに使用されている青色光が将来、問題になる可能性があると言われています。 スマホの画面は白色LEDの輝きにより明るさ、見やすさ、省エネで寿命も長くなり進化してきました。また、照明にも広く使用されています。画面上に白色が表出されるのは、今まで無かった青色が開発され光の3原色が完成されたからです。白色は青色と黄色の光を混合しているため、とくに青色の波長が強いのが特徴です。その他の身近な光の特徴は、太陽光は青色だけではなく紫外線も含め、あらゆる波長の光が混じっています。白熱灯の光は赤色が強く出ています。 青色光が問題になる点は、青色光は波長が短くエネルギーが高く、目の奥の網膜まで達し活性酸素を発生させ、そこに障害を起こす可能性がある事と、昼間の日光にしか存在しない青色光が夜間に存在する事で、人間の日周リズムに影響を与えると考えられます。これは夜間であるのに体内時計を制御するホルモン(メラトニン)を刺激した結果、体内時計が狂うためです。対策としては液晶画面に貼るフィルム、青色光を弱める眼鏡使用などが考えられます。 青色発光ダイオード(LED)が発明され、日常生活の中で使用され始めたのは僅か数年の話で将来どんな影響がでるかは明確ではありません。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |


リハビリ通信 No.175 腱板損傷に対する整形外科検査について
2015年11月15日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
腱板損傷すると肩関節の自動拳上が困難になります。腱板損傷に対する整形外科検査にはdrop arm sign、painful arc sign、empty can test、full can testなどがあります。 ・drop arm sign:被験者は座位になり、検査者が被験者の手首を持ち、肩関節90°以上外転位から手を離してゆっくりと下降させる。または、90°外転位で保持させる。腱板が損傷しているとスムーズに下降または、保持できなくなります。 ・painful arc sign:肩関節の自動運動において腱板損傷していると拳上角度60~120°で疼痛が生じます。 ・empty can test:前腕回内位、肩関節内旋位で外転位を保持させて、抵抗を加えます。 ・full can test:前腕回外位、肩関節外旋位で外転位を保持させて、抵抗を加えます。 empty can test、full can testともに肩関節を外転位で保持させることで腱板筋の収縮を促すため、腱板筋に損傷があると収縮時痛が生じます。整形外科検査以外にもレントゲンや夜間痛の有無の確認などの評価を行っています。 リハビリテーション科 服部 司 |


