
リハビリ通信 No.188 関節可動域訓練について
2016年02月22日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
理学療法士が患者さんに対して行う治療の中に関節可動域訓練(ROM:Range of Motion)があります。関節可動域訓練は動かしにくく、制限のある関節を動かしやすくして、本来の機能を回復させる治療です。 関節を無理矢理に動かして正常な機能を獲得するわけではなく、解剖学的にどの部分が原因(癒着、柔軟性低下、滑走性低下)なのか考えます。例えば骨折をして手術を行った場合、皮膚を切開し骨折部を髄内釘、プレートなどで整復治療をすると関節内は無論のこと皮下組織でも癒着が起きます。関節包内・関節包外(図参照)、両方の要因が関節の制限になります。また、変形性の関節症の場合、骨の変形が主となり関節包内から様々な所へ影響が波及して行きます。 関節可動域の治療では原因を評価し疼痛を抑えつつ(無理矢理に関節を動かすと痛みにより防御しようと力が入り筋肉が勝手に収縮してしまう)関節を改善します。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |


受付事務・リハビリスタッフ (パート) 募集のお知らせ
2016年02月18日(木) 新着情報
受付事務・リハビリスタッフ (パート) を募集しています。 <応募>履歴書をクリニックまで郵送して下さい。後日に、ご連絡致します。 〒518-0752 名張市蔵持町原出769番1 秋山整形外科クリニック
<職務内容>
・受付および会計業務 (電子カルテ使用) ・患者様対応および電話対応 ・リハビリ室での患者様の誘導・補助およびリハビリ機器の操作 ・レントゲン撮影介助 ・診察室での患者様誘導など ・その他、清掃など
<給与> ・時給850円
<勤務時間> 1) 08:40~12:10 2) 14:55~19:15 月、火、水、金は午前午後、木、土は午前、日祝は休み ※ 勤務時間、シフト勤務は相談に応じますが、午後も勤務できる方に限ります。お気軽にご相談下さい。
<休日> 日曜、祝日、木曜午後、土曜午後 |

リハビリ通信 No.187 関節リウマチの診断基準について
2016年02月15日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
関節リウマチの診断には、約30年前のアメリカリウマチ学会による診断基準を長いこと用いられてきました。関節リウマチの診断基準には下記の7項目があります。 1.朝のこわばり:少なくとも1時間以上持続すること。 2.3関節以上の関節炎:少なくとも3つの関節で、軟部組織の腫脹または関節液の貯留を認めるもの。 3.手の関節炎:手関節、指の関節の少なくとも一カ所に腫脹を認めるもの。 4.対称性の関節炎:対称性に関節炎が同時に認めるもの。 5.リウマトイド結節:骨が突出した部分や関節周囲に皮下結節を認めるもの。 6.血清リウマトイド因子 7.レントゲンの変化:関節リウマチの典型的な変化を認めるもの。 以上の7項目のうち4項目を満たし、項目1~4は少なくとも6週間持続している患者様を関節リウマチと診断します。 しかし、この診断基準では早期の関節リウマチを診断することが困難なため、数年前にアメリカと欧州リウマチ学会が合同で新しい診断基準を発表しました。 新しい診断基準には、少なくとも1つ以上の関節で腫脹を認めること、その原因が関節リウマチ以外の病気が認められない場合に1.関節炎の数、2.リウマトイド因子または抗CCP抗体が陽性or陰性、3.炎症値が正常or異常、4.症状の持続時間の4項目でそれぞれの点数を合計し、6点以上であれば関節リウマチと診断されます。 日本リウマチ学会もこの診断基準を用いて早期の関節リウマチの診断および治療を行っています。医療の進歩により治療薬で関節リウマチの進行を抑えることが可能なってきたため、早期から関節リウマチと診断をして、治療を開始することが重要となってきます。 リハビリテーション科 服部 司 |

