
リハビリ通信 No.247 肩関節周囲炎に続発する肩甲帯障害について
2018年01月02日(火) QAリハビリテーション科1新着情報
五十肩とも呼ばれる肩関節周囲炎の病態の一つに「拘縮」というものがあります。これは関節が固まってしまい、関節可動域に制限が生じてしまう状態をさします。その中でも下図にあるように、①の部位で炎症が生じることによって肩関節の上方支持組織が②のように遠位滑走できなくなり、その結果③のように上腕骨を体側に寄せることができない「外転拘縮」を呈することが多いです。 この外転拘縮が生じると、③の動きができないために肩甲骨を下げることによって腕を体側に寄せるようになります。そうすると、肩甲骨と頸部を結ぶ筋肉、肩甲骨と胸椎を結ぶ筋肉は持続的に牽引されることとなり、肩こりや肩甲骨周囲筋の痛みなどが生じてきます。 症状が出てくる場所が肩甲骨周囲なので原因もその辺りにあるのではないかと思いがちなのですが、このようなケースでは元の原因が①の部分での炎症であり、その結果として③の動きが出来なくなったことが原因となるので、治療は肩甲骨周囲ではなく、②の運動を獲得する事であると考えます。 当院では、理学療法を行う上で原因を探る「評価」をしっかり行い、治療結果につなげられるよう努めています。 リハビリテーション科 小野正博 |

骨粗鬆症とともに Vol.13 骨折予防に必要な栄養素 ビタミンK
2017年12月30日(土) 新着情報1骨粗鬆症
骨粗鬆症の予防に対し、一般的な知識として認知度が高いのはカルシウムの摂取です。そのため、カルシウムだけ十分に摂っていれば骨折しないと誤解したり、カルシウムを一生懸命摂っているのに骨密度が上がらないと悩んだりするといった現状があります。カルシウムだけではなく、まんべんなくバランスのよい食事摂取をこころがけることが骨粗鬆症予防には重要です。 その中で必要な栄養素のひとつがビタミンKであり、ビタミンKの摂取は骨の健康と密接に関わっています。ビタミンKはカルシウムが骨へ沈着(石灰化)するのを促し、骨からカルシウムが流出するのを抑えます。 ビタミンKの1日あたりの推奨摂取量は250~300㎍で緑の葉の野菜、納豆に多く含まれています。 厚生労働省の研究チームによる調査によると、骨粗鬆症が主な原因の大腿骨頸部骨折の発生件数を都道府県別に見ると、東北や関東では骨折は少なく、九州や四国、近畿などの西の地方に多く、はっきりとした西高東低の分布になっているそうです。このデータは納豆の消費と反比例しており、消費量が多いベスト10は東北と関東の地域となっています。反対にワースト20までは関西、四国、九州地方が多くを占めており、興味深いデータとなっています。 納豆消費量 1位 福島県 2位 茨城県 3位 群馬県・・・45位 徳島県 46位 大阪府 47位 和歌山県
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016 整形外科看護 第22巻12号(通巻285号)、メディカ出版、2017 |


年末年始休診のお知らせ
2017年12月19日(火) クリニックインフォメーション1新着情報
年末年始休診は12月29日(金)~1月3日(水)とさせていただきます。 ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力賜りますようによろしくお願い申し上げます。 |

インフルエンザ予防接種のお知らせ
2017年12月18日(月) 新着情報
インフルエンザ予防接種の予約を窓口で受け付けております。 受付時間内に直接受付窓口でお申し込みいただくか、電話でも受け付けております。当院では13歳以上の方を対象としておりますので、よろしくお願い申し上げます。 必ず事前に予約をしていただきますようにお願いいたします。ご予約なしの予防接種実施は承りかねますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。 詳細は受付窓口でおたずねくださいますようにお願いいたします。 対象:13歳以上の方 摂取方法:皮下接種 接種費用:4000円(任意接種) 予防接種実施期間:10月16日~1月31日 |
