



リハビリ通信 No.250 初治療(理学療法)の流れについて
2018年02月02日(金) QAリハビリテーション科1新着情報
理学療法1回の治療は約20分(1単位)となっています。初めての治療時は患者さんの病態、日常生活上どの様な事で困っているのか?問診から開始します。勿論、事前に患者さんに関する情報(単純X線画像、診察時の情報)はしっかりとチェックしています。 最初の理学療法は、ほとんどの時間を評価に割くことが多くなります。約20分で評価を行い、その評価から総合的に治療を考え実施します。 理学療法の流れ 理学療法(1単位20分)
◉ 評価 ・単純X線画像(レントゲン) ・問診 ・疼痛についての評価 ・関節可動域(関節が動く範囲) ・筋力(5段階で評価) ・整形外科テスト(関節・靭帯・筋にストレスをかけ柔軟性や痛みを評価する) ・歩行・歩容など動作分析 ・計測(脚長差など) ・超音波解析画像(エコー検査) →総合的に病態、状態を把握して治療計画を考えます。
◉ 治療を実施
リハビリテーション室長 見田忠幸 |

骨粗鬆症とともに Vol.14 骨粗鬆症はなぜ女性に多い?
2018年01月29日(月) 新着情報1骨粗鬆症
骨粗鬆症は特に女性に多い病気で、患者の80%以上が女性と言われています。これには女性ホルモンであるエストロゲンの低下が大きく関わっています。 女児が思春期になって初経が始まると、卵巣から女性ホルモンのエストロゲンが分泌されます。エストロゲンは骨の新陳代謝に大きく関わりがあり、骨を壊して吸収する破骨細胞の働きを抑える役割があります。 女性は妊娠の際には胎児のためにカルシウムをおおいに使います。また母乳には多くのカルシウムが含まれるため、授乳でも多くのカルシウムを消費します。体内のカルシウム量が低下すると、骨からカルシウムが溶けだして補おうとしますが、そのままそのまま破骨細胞の働きが増すと骨がどんどん弱くなってしまいます。そこでエストロゲンが破骨細胞の形成や働きを抑えるように働き、骨が弱くなるのを防いでいるのです。 エストロゲンの分泌は50歳頃を境に徐々に分泌量が減ってきます。閉経後はさらに分泌量が低下するので破骨細胞の働きが強くなり骨からのカルシウム流出が多くなって骨粗鬆症が進行するのです。 同じように男性も男性ホルモンが骨の新陳代謝に作用していますが、男性ホルモンは女性ホルモンほど加齢によって減少しないため、骨粗鬆症は女性に多いのです。 骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016 |
