
骨粗鬆症とともに Vol.17 骨代謝の状態をみる骨代謝マーカー
2018年05月01日(火) 新着情報1骨粗鬆症
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人間の身体の中で骨は一生の間休むことなく古い骨を壊して新しい骨をつくって入れ替えています。骨の代謝作業は、骨を壊して吸収する破骨細胞と新しく骨をつくる骨芽細胞という二つの細胞が受け持っています。骨吸収と骨形成は通常バランスよく保たれていますが、バランスが崩れると骨粗鬆症が進行します。 骨粗鬆症の診療では血液や尿を用いた検査も行われ、血清カルシウムやリン、たんぱく質や貧血の有無といった一般的な検査以外に、骨代謝マーカー測定というものがあります。骨代謝マーカーには骨吸収マーカーと骨形成マーカーがあり、古い骨が壊され新しい骨がつくられる過程で産生される物質を血液や尿で測定するものです。 骨代謝マーカーは骨粗鬆症の診断には用いられませんが、骨粗鬆症の状態の評価や将来の骨量減少の予測、治療開始の時期や治療する薬剤の選択、治療効果のモニタリングなどに用いられます。 骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献
骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016 骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015年版、骨粗鬆症治療の予防と治療ガイドライン作成委員会編集、ライフサイエンス社 2015 |

ゴールデンウィークの診療について(再掲)
2018年04月30日(月) 新着情報
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ゴールデンウイークの診療は、暦通り(カレンダー通り)とさせて頂きます。 4月28日(土)午前診、4月29日(日)休診、4月30日(月)休診、5月1日(火)午前診、午後診、5月2日(水)午前診、午後診、5月3日(木)~5月6日(日)休診、 ご迷惑をおかけ致しますが、ご容赦くださいますように何卒よろしくお願い申し上げます。 |


リハビリ通信 No.257 上腕骨骨端線離開について
2018年04月23日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
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投球障害の病態の一つとして「上腕骨骨端線離開」というものがあります。これは投球動作で骨端線(図1:上腕骨の近位側にある骨の成長線)にストレスがかかることにより生じるものであり、腕を振り切った際(図2)に肩の外側部に痛みが生じるのが特徴です。 この骨端線離開では、(図3)に示すような肩関節の後方を支持する筋肉である棘下筋や小円筋の拘縮を認めることが非常に多く、投球動作のフォロースルー期に腕を振り切った際、この筋肉の柔軟性が低下しているために筋肉が付着する上腕骨の球形の部分だけが止まってしまい、それより遠位の骨幹部(棒状の部分)だけが振られることになります。その結果として骨の成長線である骨端線が離開するようなストレスが繰り返し加わることにより痛みが生じることが多いです。そのため、運動療法ではこの両筋の柔軟性を獲得することに努め、投球時に骨端線に負担がかからないようにするような治療を行っていきます。 リハビリテーション科 小野正博 |










