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骨粗鬆症とともに Vol.65 腎臓の機能が低下すると骨も弱くなる

2023年03月26日(日) 新着情報1骨粗鬆症

骨粗鬆症を予防するため皆さんが意識して摂取しているカルシウムは、腸管で吸収され血液によって骨に運ばれます。腸管からカルシウムが吸収される際に必要なのがビタミンDですが、摂取されたビタミンDは腎臓や肝臓で代謝され、活性型ビタミンDに変化することでカルシウムを効率よく吸収するように働きます。腎臓の機能が低下し、十分に代謝機能が働かなくなると、ビタミンDの活性化がスムーズに行われず、カルシウムの吸収がうまく行えなくなります。このような状態から腸管からカルシウム吸収がうまく行えなくなり、血中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出て補おうとするため骨も弱くなってしまうということです。

腎臓の機能は加齢とともに徐々に低下していきますが、多くは肥満や喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病がリスクになります。生活習慣を見直し、腎臓の機能を維持することが、骨粗鬆症を予防することにもつながります。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

参考資料 https://iihone.jp 骨粗鬆症ホームページ 令和5年3月23日閲覧