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骨粗鬆症とともに Vol.58 骨粗鬆症予防は成長期からが大切

2022年05月30日(月) 新着情報1骨粗鬆症

人の一生のうちで骨量が増えて行くのは、身体がつくられていく思春期までの成長期の間だけです。骨量が最大値に達するのは20歳くらいと言われているため、成長期の間に骨量を増やすことを心がけると、将来加齢とともに骨量が減っていくことになっても、骨粗鬆症の予防につながります。

成長期にある子供達が丈夫な骨をつくるために、日常生活で心がける具体的な対策は以下のとおりです。

(1) 運動

できるだけ外に出て日光を浴び、身体を動かすようにしましょう。骨は力が加わると骨つくる細胞の働きが活発になり、日光を浴びることでカルシウムの吸収を助けるビタミンDが合成されます。運動は骨づくりには大切ですが、やりすぎはよくありません。子供の健康な成長を考えて、トレーニングは正しい知識をもって行って下さい。

(2) 睡眠

睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きによって、骨も身体も健やかに成長していきます。成長発達段階に合わせた睡眠時間を確保し、ぐっすり眠ることが骨の成長には大切です。

(3) 栄養

丈夫な骨をつくるには骨の構成成分であるカルシウムやビタミン類、タンパク質などをしっかり摂ることが大切です。好き嫌いによる偏食、無理なダイエットや低体重ややせ体型が要求されるスポーツでは骨の成長に影響を及ぼします。成長に応じた栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

参考資料 骨粗鬆症財団 骨粗鬆症の予防は成長期から-骨が育つ思春期までを大切に過ごす-

https://www.jpof.or.jp 2022年5月14日閲覧