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リハビリ通信 No.339 歩行について

2022年01月02日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

理学療法を受けている患者さんの中には、歩行が不安定な跛行が見受けられる方も多くいます。正常な歩行から逸脱し、歩容に異常をきたしている状態を跛行と言います。原因には骨・腱・関節・筋・神経等の異常が考えられます。歩行を考察する上で歩行動作を端的に言うと連続した片脚立位の繰り返し運動と考えられます。つまり、片脚立位が出来なければ正常な歩行が不可能であるとも言えます。片脚立位に全荷重が股関節・膝関節・足関節に加わり、骨盤が極端に傾かない様に股関節周囲筋、体幹筋が協同で作用しバランスが調整され骨盤の安定性を維持します。

理学療法では各々の関節が荷重時に作用しているのか、骨盤・体幹は歩行の中でスムーズに安定性と可動性が行えているのかを評価します。治療では筋力低下なのか、拘縮が問題なのか、神経・中枢の問題なのか考察して進めて行きます。

リハビリテーション室長 見田忠幸