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リハビリ通信 No.332 膝関節の屈曲

2021年09月02日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

膝関節の屈曲(曲げる)運動は、ただ単に大腿骨に対して脛骨が曲がるだけではなく回旋しながら遂行されます。要因の一つに脛骨顆部の関節面の形状があげられます。

脛骨顆部の関節面は内側と外側で形状が異なっています。内側は中央が凹んだソケット状を呈しており、外側はフラット状を呈し後方に向かうにつれて下方に傾斜しています。上記の形状を踏まえると膝関節の屈曲時、大腿骨内側顆部では滑りの割合が多くなり、大腿骨外側顆部では転がりの割合が多くなります。そのため、膝関節屈曲運動時には脛骨は内旋運動を伴います。我々理学療法士は、正常の関節運動を踏まえた上で評価・治療を実施しております。

リハビリテーション科 河田龍人

引用文献 林典雄:運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹 改訂第2版