リハビリ通信 No.324 FAIについて
2021年01月28日(木) QAリハビリテーション科1新着情報
FAI(Femoro acetabular impingement以下FAI)は股関節を構成している大腿骨と骨盤・臼蓋周囲部の骨形態異常が要因となり、衝突・引っかかりが起き関節唇および軟骨に損傷が生じ疼痛を誘発するといわれています。 FAIは骨性の形態異常の問題(大腿骨頸部の骨形態異常によるCAM type、臼蓋の骨形態異常によるpincer type、両方の骨形態異常が混ざり合うMixed typeがある)と軟部組織の損傷・炎症による問題があります。 理学療法では軟部組織へのアプローチを行い軟部組織への負担を軽減する事により疼痛を緩和します。具体的には股関節周囲筋、関節包、靱帯の柔軟性、滑走性の改善を行い股関節の正常運動軌跡(normal tracking)に近づけます。軟部組織の改善によっても疼痛の変化が見られない場合は手術の適応になります。 リハビリテーション室長 見田忠幸 |