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骨粗鬆症とともに Vol.47 歩行介助のコツ

2020年12月24日(木) 新着情報1骨粗鬆症

骨粗鬆症患者の場合骨が脆くなっているため、軽微な転倒でも骨折してしまう可能性が高いため、転倒には十分に注意が必要です。歩行が不安定な方には、見守りや歩行介助で骨折を予防することが重要です。

転倒を効果的に予防する介助のポイントとして、1つ目は被介助者の足元をよく見ることです。足が正しく地面に接地できていないときに転倒が起こりやすいためです。さらにもう少し視野を広げて足元周囲を観察し、障害物や滑りやすい環境はないか注意を払います。2つ目は被介助者に身体を近づけておくことです。態勢を崩して転倒しそうになったときに、とっさに支えられるようにするためです。その際身体の重心である骨盤付近をしっかりと支えるようにします。3つ目に介助する者は、足をしっかりと広げておくことです。バランスを崩した身体を安定して支えるため自分の支持基底面を広げておくことが重要です。

コロナウィルス感染症流行で自粛生活が続き、外出や運動機会が減少したことによる筋力低下や、寒さによる厚着など、転倒しやすい因子が重なるこの季節、皆様には十分に気をつけて参考にしていただきたいと思います。

 

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

整形外科看護vol25 no7 メディカ出版 2020