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骨粗鬆症とともに Vol.45 骨粗鬆症治療薬 サーム製剤

2020年11月01日(日) 新着情報1骨粗鬆症

女性は閉経後エストロゲン(女性ホルモン)の血中濃度が低下し、骨が弱くなっていきます。サーム製剤と言われる選択的エストロゲン受容体作動薬は、エストロゲン受容体に結合し、組織特異的にエストロゲン、抗エストロゲン作用を示すお薬です。

骨組織や脂質代謝に対してはエストロゲン作用を示しますが、乳房や子宮内膜に対してはエストロゲン作用を示さないため、乳がんが増えるなどの心配はありません。

大規模な臨床試験で椎体骨折抑制作用が確立されており、閉経後骨粗鬆症の患者様に多く処方されているお薬です。ビスホスホネート製剤のような複雑な飲み方が不要なため、管理もしやすいお薬です。

副作用として静脈血栓塞栓症があげられています。千人から数千人の確率で発生すると言われており、急に足がむくみ出す、視野がかすんで見えにくくなるなどの症状が出たらすぐに担当医の診察を受けるようにして下さい。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

石橋英明 骨粗鬆症の最新治療 主婦の友社 2016