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リハビリ通信 No.316 挙上時の上腕骨と肩甲骨の動きについて

2020年03月29日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

上肢が挙上をする時、肩関節では上腕骨大結節部(棘上筋・棘下筋・小円筋が付着する骨隆起)が肩甲骨の肩峰下をくぐり抜け中へ滑り込み、徐々に最大挙上(肩関節屈曲180°)に近づくと上腕骨大結節部が外旋をしながら後方へ出て行きます。

つまり肩関節屈曲位と外転位、二つの動きの挙上範囲が肩関節の関節窩と上腕骨頭の動きで言えば、烏口突起〜肩峰の範囲と言えます。烏口突起に近い挙上経路(anterior path)は屈曲内旋位での挙上、肩峰下での挙上経路(posterolateral path)は外転外旋位挙上と考えます。

肩関節周囲炎により拘縮・癒着があり大結節が肩峰下に滑り込めず、正常な動きが出来ない場合、どの部分が原因で上腕骨頭が動けないのか評価し改善することを理学療法では進めていきます。

リハビリテーション室長 見田忠幸