骨粗鬆症とともに Vol.38 糖尿病は骨折のリスク
2020年02月23日(日) 新着情報1骨粗鬆症
生活習慣病として問題視されている疾患のひとつに2型糖尿病があります。2型糖尿病は遺伝的要因が大きいと言われていますが、遺伝だけではなく過食や運動不足、加齢などが発病の要因になるとされています。この2型糖尿病は色々な合併症を引き起こすことが知られていますが、骨折の危険因子となることもわかっており、そのリスクは健常者と比較して約1.38倍であるとされています。 身体が高血糖の状態にさらされると、慢性炎症や酸化ストレスが原因で骨質の劣化が起こり、その結果骨強度が低下し骨折のリスクが上昇するという状態です。血糖コントロールが悪い状態や、罹病期間が長いほど骨折リスクは高くなります。 健康な骨を維持し、骨折のリスクを低下させるためには、生活習慣を見直し、糖尿病を予防することが重要であると言えます。
骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂
参考文献 Osteoporosis Japan PLUS ライフサイエンス出版 2019 |