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リハビリ通信 No.261 重症ぜんそく分子標的薬について

2018年06月05日(火) QAリハビリテーション科1新着情報

リハビリ通信No.261

(読売新聞2018.4.14)

 

ぜんそくはホコリやダニと言ったアレルギー物質(アレルゲン)などにより炎症で気管支が狭くなる状態です。治療としては気管支を広げる薬と炎症を抑えるステロイド薬を使用します。ステロイド薬は副作用の心配から薬の量を減らし症状が重くなる悪循環に陥りやすいのです。現在は重症患者の治療として分子標的薬を使用することが多くなってきています。

分子標的薬はアレルギー症状を起こす体内の原因物質に付着して無力化します。デメリットとしては値段が高く、対象が重症患者に限られていることです。また、根本的な治療薬ではありません。今まで治療が困難であった人にも健康的な生活が獲得できる治療薬です。

リハビリテーション室長 見田忠幸