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骨粗鬆症とともに Vol.17 骨代謝の状態をみる骨代謝マーカー

2018年05月01日(火) 新着情報1骨粗鬆症

2018.4

人間の身体の中で骨は一生の間休むことなく古い骨を壊して新しい骨をつくって入れ替えています。骨の代謝作業は、骨を壊して吸収する破骨細胞と新しく骨をつくる骨芽細胞という二つの細胞が受け持っています。骨吸収と骨形成は通常バランスよく保たれていますが、バランスが崩れると骨粗鬆症が進行します。

骨粗鬆症の診療では血液や尿を用いた検査も行われ、血清カルシウムやリン、たんぱく質や貧血の有無といった一般的な検査以外に、骨代謝マーカー測定というものがあります。骨代謝マーカーには骨吸収マーカーと骨形成マーカーがあり、古い骨が壊され新しい骨がつくられる過程で産生される物質を血液や尿で測定するものです。

骨代謝マーカーは骨粗鬆症の診断には用いられませんが、骨粗鬆症の状態の評価や将来の骨量減少の予測、治療開始の時期や治療する薬剤の選択、治療効果のモニタリングなどに用いられます。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

 

骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016

骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015年版、骨粗鬆症治療の予防と治療ガイドライン作成委員会編集、ライフサイエンス社 2015