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リハビリ通信 No.254 骨構造について

2018年03月21日(水) QAリハビリテーション科1新着情報

リハビリ通信No.254

 

(図1)

骨は緻密骨と海面骨から構成されています。緻密骨は骨の外側部であり、海面骨は骨の内側部を構成します。レントゲン画像では白いコントラストが濃い部分が緻密骨であり、少し白色が薄くなっている部分が海面骨です(図1)。

この「海面骨」には造血作用を持つ骨随があり、骨折することで同部位から出血を引き起こします。この骨折部周辺での出血により周辺軟部組織の癒着が生じたり、血腫により内圧が上昇するために痛みの原因となることがあります。特に軟部組織の癒着は可動域制限の要因となるため、早期より癒着を予防するような運動療法が予後を左右します。

当院では、骨折後の癒着を早期から予防するような理学療法プログラムを立案し、治療にあたっています。

リハビリテーション科 小野正博