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骨粗鬆症とともに Vol.14 骨粗鬆症はなぜ女性に多い?

2018年01月29日(月) 新着情報1骨粗鬆症

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骨粗鬆症は特に女性に多い病気で、患者の80%以上が女性と言われています。これには女性ホルモンであるエストロゲンの低下が大きく関わっています。

女児が思春期になって初経が始まると、卵巣から女性ホルモンのエストロゲンが分泌されます。エストロゲンは骨の新陳代謝に大きく関わりがあり、骨を壊して吸収する破骨細胞の働きを抑える役割があります。

女性は妊娠の際には胎児のためにカルシウムをおおいに使います。また母乳には多くのカルシウムが含まれるため、授乳でも多くのカルシウムを消費します。体内のカルシウム量が低下すると、骨からカルシウムが溶けだして補おうとしますが、そのままそのまま破骨細胞の働きが増すと骨がどんどん弱くなってしまいます。そこでエストロゲンが破骨細胞の形成や働きを抑えるように働き、骨が弱くなるのを防いでいるのです。

エストロゲンの分泌は50歳頃を境に徐々に分泌量が減ってきます。閉経後はさらに分泌量が低下するので破骨細胞の働きが強くなり骨からのカルシウム流出が多くなって骨粗鬆症が進行するのです。

同じように男性も男性ホルモンが骨の新陳代謝に作用していますが、男性ホルモンは女性ホルモンほど加齢によって減少しないため、骨粗鬆症は女性に多いのです。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016