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骨粗鬆症とともに Vol.12 骨粗鬆症に重要なカルシウム摂取

2017年12月03日(日) 新着情報1骨粗鬆症

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食事から摂取されたカルシウムは99%が骨に蓄えられ、残り1%が血液や体液の中にあります。カルシウムは骨や歯の材料になるほか、神経の伝達を助けたり、筋肉を収縮させるなどの重要な働きも担っています。

食事からのカルシウム摂取量が不足すると、血液中のカルシウム濃度を一定に保つため、副甲状腺ホルモンが分泌され、破骨細胞を活発にします。破骨細胞による骨吸収が進み、骨の中のカルシウムが血中に溶け出すことで不足分を補うという恒常性が働きます。

健康で丈夫な骨を保つためには、食事から十分なカルシウムを摂取して、ホルモンのバランスを整えるような生活を心がけることが大切です。

西洋人と異なり歴史的に乳製品の摂取量の少ない日本人は、カルシウム摂取が不足しがちです。乳製品、魚介類、大豆製品、野菜、海草類を組み合わせて、積極的にカルシウム摂取量を増やす工夫が必要です。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016