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骨粗鬆症とともに Vol.9 骨粗鬆症治療に必要なビタミンD

2017年08月28日(月) 新着情報1骨粗鬆症

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骨粗鬆症治療に広く用いられる活性型ビタミンD3製剤は体内でのカルシウム利用率を高める効果があります。骨粗鬆症予防にはカルシウムの摂取が重要ですが、カルシウムは吸収されにくい栄養素のため、ビタミンDを摂ることでカルシウムの吸収を高めてくれます。逆にたくさんのカルシウムを摂ってもビタミンDが不足していたらカルシウムは十分に吸収されないということです。

薬だけではなくビタミンDは食事からの摂取や、紫外線を浴びることによって皮膚で合成されます。その後肝臓や腎臓で活性型ビタミンDに変化します。

ビタミンDが豊富に含まれている食品は主に魚で、鮭やウナギ、いわし、サンマなどの青魚です。めざしなどを丸ごと食べるとビタミンDとカルシウムが同時にとれて効率のよい食事と言えます。厚生労働省はビタミンD摂取目安量を5.5㎍としています。

日光浴はそれほど長時間でなくても大丈夫です。一般的に顏と肘から先の腕を直射日光に当てるだけで1日に必要な分以上のビタミンDが合成されるとされています。晴れた日にベランダや屋外で洗濯物を干したり、買い物に出かける程度の時間で十分だそうです。

骨粗鬆症マネージャー 石山瑞穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

骨粗鬆症の最新治療、石橋英明監修、主婦の友社、2016