リハビリ通信 No.205 Zero Positionについて
2016年07月04日(月) QAリハビリテーション科1新着情報
zero positionとは、肩甲骨の肩甲棘軸と上腕骨軸が一致する肢位(上図)のことを言い、肩関節130~150°挙上位がzero positionであると報告されています。 投球動作において、このzero positionが重要な理由として、肩関節は構造上、不安定な関節になります。zero positionをとると臼蓋が上腕骨頭を支持するので骨性の安定性を得られること、また、rotator cuffの緊張が均等となるので軟部組織による機能的安定性を得られること、この2つの理由からzero positionが肩関節の最も安定した肢位であると言われています。 当院を受診する患者様の多くはzero positionがとれない方が多く、その要因として肩甲骨固定筋の筋力低下、肩関節の可動域制限などが挙げられます。 リハビリテーション科 服部 司 |