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リハビリ通信 No.193 関節リウマチに対する薬物治療について

2016年03月27日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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消炎鎮痛剤(NSAIDs)は、関節の腫脹や疼痛を和らげる作用があります。速効性がありますが炎症を根底から消失させることはできません。また、継続的に服用し続けると胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる可能性があるため注意する必要があります。

抗リウマチ薬(DMARDs)は、リウマチの第一選択薬で関節リウマチの原因である免疫の異常に作用し病気の進行を抑える作用があります。治療効果を得るまでに1ヶ月~半年かかるためNSAIDsと併用することがあります。

ステロイドは、関節の腫脹や疼痛を和らげる作用があり、効果も強力です。上記の消炎鎮痛薬や抗リウマチ薬を用いても、炎症症状が抑制できない場合に用いられます。ステロイドを継続的に使用し続けると感染症や糖尿病などを引き起こす可能性があるため使用する場合は注意する必要があります。

生物学的製剤は、最近の関節リウマチの治療薬に用いられるようになり、関節破壊の進行を抑える作用があります。使用方法には、皮下注射や点滴があり、1週間に2回から2ヶ月に1回など様々な薬があるので患者様の生活スタイルなどに合わせて治療薬を選択することができます。

関節リウマチの治療薬には様々あり、医師と相談し患者様の病気の症状などに合わせて選択していきます。

リハビリテーション科 服部 司