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リハビリ通信 No.188 関節可動域訓練について

2016年02月22日(月) QAリハビリテーション科1新着情報

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理学療法士が患者さんに対して行う治療の中に関節可動域訓練(ROM:Range of Motion)があります。関節可動域訓練は動かしにくく、制限のある関節を動かしやすくして、本来の機能を回復させる治療です。

関節を無理矢理に動かして正常な機能を獲得するわけではなく、解剖学的にどの部分が原因(癒着、柔軟性低下、滑走性低下)なのか考えます。例えば骨折をして手術を行った場合、皮膚を切開し骨折部を髄内釘、プレートなどで整復治療をすると関節内は無論のこと皮下組織でも癒着が起きます。関節包内・関節包外(図参照)、両方の要因が関節の制限になります。また、変形性の関節症の場合、骨の変形が主となり関節包内から様々な所へ影響が波及して行きます。

関節可動域の治療では原因を評価し疼痛を抑えつつ(無理矢理に関節を動かすと痛みにより防御しようと力が入り筋肉が勝手に収縮してしまう)関節を改善します。

リハビリテーション室長 見田忠幸