リハビリ通信 No.175 腱板損傷に対する整形外科検査について
2015年11月15日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
腱板損傷すると肩関節の自動拳上が困難になります。腱板損傷に対する整形外科検査にはdrop arm sign、painful arc sign、empty can test、full can testなどがあります。 ・drop arm sign:被験者は座位になり、検査者が被験者の手首を持ち、肩関節90°以上外転位から手を離してゆっくりと下降させる。または、90°外転位で保持させる。腱板が損傷しているとスムーズに下降または、保持できなくなります。 ・painful arc sign:肩関節の自動運動において腱板損傷していると拳上角度60~120°で疼痛が生じます。 ・empty can test:前腕回内位、肩関節内旋位で外転位を保持させて、抵抗を加えます。 ・full can test:前腕回外位、肩関節外旋位で外転位を保持させて、抵抗を加えます。 empty can test、full can testともに肩関節を外転位で保持させることで腱板筋の収縮を促すため、腱板筋に損傷があると収縮時痛が生じます。整形外科検査以外にもレントゲンや夜間痛の有無の確認などの評価を行っています。 リハビリテーション科 服部 司 |