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リハビリ通信 No.172 腱板断裂の分類について

2015年10月11日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

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腱板とは、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つの筋により構成されており、腱板断裂が生じると疼痛や運動障害が生じます。腱板断裂が起こる原因として、加齢に伴う腱板の変性や機械的ストレスなどが挙げられます。

腱板断裂の形態として、腱全層が断裂している完全断裂と一部の層が断裂する部分断裂に分けることができます。完全断裂には、断裂部の広がり程度により、小断裂(直径1cm未満)、中断裂(直径1cm以上3cm未満)、大断裂(直径3cm以上5cm未満)、広範囲断裂(直径5cm以上)に分けることができます。部分断裂には滑液包面断裂(表層断裂)、関節包面断裂(深層断裂)、腱内断裂に分けることができます。

腱板損傷の程度により、保存療法や手術療法を選択し、肩関節の拳上運動の獲得や運動時痛の消失を目指し理学療法を行っています。

リハビリテーション科 服部 司