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リハビリ通信 No.169 Force coupleについて 

2015年09月06日(日) QAリハビリテーション科1新着情報

イラスト

肩関節下垂位からの外転運動を行う際に重要となるのが棘上筋と三角筋の協調作用である。この2つの筋肉が同時に作用して1つの運動が起こる作用のことをForce coupleといいます。

棘上筋のみが収縮した場合、作用点である大結節が支点となる肩関節に近いため外転する力が小さく、外転運動が困難になります。また、三角筋のみが収縮した場合、上方に引き上げる強力な力が生じ、肩峰に上腕骨頭が衝突し外転運動が困難となります。

正常な肩関節の外転運動は、棘上筋が上腕骨頭を臼蓋に引きつけて、三角筋による外転する力を生み出すことで遂行されます。

リハビリテーション科 服部 司