リハビリ通信 No.168 翼状肩甲について
2015年08月30日(日) QAリハビリテーション科1新着情報
肩関節周囲炎や肩関節周辺骨折などの患者さんでは、腕が上げられないという症状を伴います。その原因は様々なものがありますが、その中の一つとして「翼状肩甲」というものがあります。 この「翼状肩甲」とは、肩関節運動時に肩甲骨の内側縁が浮き上がり、翼のような形態となってしまうことを言います。そして、このような所見が得られた時には肩甲帯機能不全を疑います。肩関節の運動は、上腕骨・肩甲骨・鎖骨などが協調し合って完成されますが、運動の構成要因である肩甲骨周辺(肩甲帯)の可動域制限や筋力低下といった機能不全が生じると肩関節の挙上ができなくなります。 当院の理学療法士は、このような所見の有無をチェックしながら理学療法を行っています。 リハビリテーション科 小野正博 |