リハビリ通信 No.165 上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)について
2015年08月15日(土) QAリハビリテーション科1新着情報
野球少年にみられる少年期の野球肩の一つとして「上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)」があります。特にピッチャーに多く、投球フォームと関連性が深いと考えられています。「体が早く開いてしまい、肩が過剰に前へ出てしまっているフォーム」、「投球時に肩甲骨を後ろへ引くことができず、肩が前へ出し、肘が下がってしまっている。」といった肩関節に負担をかけるフォームが原因であることが多いです。 このリトルリーグショルダーは、左上図のような骨の成長線である「骨端線」にストレスが繰り返しかかることで発症するとされており、痛みのために投球ができなくなってしまいます。そして離開した骨端線は右上図にあるようなレントゲン所見となるそうです。 投球障害で問題となっている部位はもちろん「肩関節」ですが、他関節からの影響により、結果として肩関節に負担が増大することで発症することがほとんどであるため、フォームチェックの他、他関節の可動域や筋力をしっかりチェックし、「肩関節にかかる負担の原因」を見つけ出すことが重要となってきます。 当院の理学療法士は、詳細な評価(可動域測定や筋力検査、フォームチェック、など)を行い、投球障害肩の治療を行っています。 リハビリテーション科 小野正博
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