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リハビリ通信 No.162 結帯動作について

2015年07月23日(木) QAリハビリテーション科1新着情報

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肩関節周囲炎の患者さんにおいて、手を後ろに回す動作である「結帯動作」が制限されていることをよく経験します。痛みで手を後ろに回せない方、痛みは無いけど硬くて回せない方など、症状は様々ですが、この結帯動作が制限されると日常生活動作が大きく制限されてしまうこととなるため、同制限を改善するために努めています。

この「結帯動作」は肩甲上腕関節(一般的に肩とされる部位)と肩甲骨の複合運動ですが、肩甲上腕関節レベルでの制限が大きく関与しているとされており、その中でも上方~後方の拘縮(固まって動かなくなること)が制限因子となります。この制限因子に対して筋収縮を促したり、筋を滑走させる操作を行ったり、ストレッチをしたりして関節の動きを獲得するような治療が必要となります。

各操作を行う上で痛みを伴うことがあるため、当院の理学療法士は痛みを出さない治療を心がけてアプローチしています。

リハビリテーション科 小野正博