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リハビリ通信 No.157 半月板損傷に対する徒手検査法について

2015年06月19日(金) QAリハビリテーション科1新着情報

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半月板損傷とは、膝関節の屈伸や荷重位での回旋力が加わることで半月板が損傷、断裂、剥離した状態のことをいいます。

診断方法はMRI検査や関節鏡検査にて確定しますが、臨床症状の確認や徒手検査法などもあります。臨床症状として、関節裂隙の圧痛や膝くずれ、弾発音、引っかかり感、膝関節の屈伸時の疼痛などが認められます。半月板損傷に対する徒手検査法としてApley test(左図)とMcMurray test(右図)とがあります。

前者は、腹臥位にて膝関節を屈曲位にし、脛骨長軸に軸圧をかけながら内外旋させることで半月板にストレスをかけて疼痛を誘発するテストのことをいいます。後者は、背臥位にて膝関節を屈曲位から、下腿を回旋させつつ伸展させたときの弾発音や疼痛を再現させるテストのことをいいます。

MRI検査や関節鏡検査がなくても受傷機転や臨床症状の確認、徒手検査法等で所見を得ることが大切となります。

リハビリテーション科 服部 司